暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1215話
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速度がある為、もしかしたら命中する機体があるかもしれない。また先端には強力な酸を放つ事が出来るので、バリアのある機体はともかく、メギロートやイルメヤといった機体は要塞級を相手にすると不覚を取る可能性もある。
 ……まぁ、戦闘用のAIは優秀だから、それ程気にする事はないという可能性も高いんだが。
 それでも万が一という事もあるし、何よりこれからマーズゼロに突入するのだから腕鳴らしという意味も強い。
 そんな攻撃を回避しながら要塞級の尾を次々と切断していく。

「そもそも、そんなでかい機体……いや、図体でこのニーズヘッグの前に立つってのが間違いなんだよ!」

 ヒュドラから放たれるビーム砲が次々に要塞級を貫通し、その巨体が地面へと倒れ込む。
 全高60m、全長50m、全幅40mといった大きさの要塞級が地面に崩れ落ちるのだから、当然その周辺にいるBETAはプチプチと潰されていく。
 小型のBETAを含めると、下手をすれば100匹単位で潰されているんじゃないだろうか。
 これが、BETAが進軍する時は話が別だ。
 移動速度の差もあるが、前衛、中衛、後衛といった風に自然とBETAは分けられる事になるのだから。
 その時の後衛は、重光線級と要塞級。
 ただし、火星に光線級や重光線級の姿はないので、火星の場合は要塞級が崩れ落ちても他のBETAが被害を受ける事は殆どない。
 ……だが、今回は俺達が攻める側だ。
 BETAの方が俺達を迎撃する以上、どうしてもハイヴから出撃してくるのは足の速さ云々というのはあまり関係ない。
 正確にはハイヴ内を移動しているのだから、全く関係ないという訳ではないのだろう。
 だがそれでも、実際にこうして混ざって出撃してきている以上は要塞級が崩れ落ちる事によって押し潰され、ダメージを受けているBETAも多かった。
 そんな要塞級を半ば武器に近い存在として扱いながらも、マーズゼロへの距離を縮め……

「そろそろ突入するか」

 未だに延々とゲートから出て来ているBETAを見ながら、呟く。
 勿論その間にも地上へと向けた攻撃は行っているし、要塞級の攻撃も回避はし続けている。
 今でも全部で10匹を超える要塞級が、一心不乱にニーズヘッグへ向かって攻撃を仕掛けていた。
 その攻撃を回避しながら、ヒュドラのビーム砲を一斉射し、瞬く間に要塞級が沈んでいく。
 それを見ながら、ついでとばかりに放った拡散ビーム砲とエナジーウィングの刃状のエネルギーにより要塞級の側にいた他のBETAを纏めて仕留めていく。

「ファントム!」

 最後の置き土産という訳ではないが、ヒュドラから放たれたファントムが俺の進行方向にあるゲートの方へと向かう。
 そうしてBETAへとビーム砲やレーザー砲を撃ち、ビームソードやレーザ
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