暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1215話
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自身は入り婿で、近衛の血を引いている訳ではないのだが。
 世界によってはこういう風に色々と面倒な事態になるかもしれないというのは、前々からエザリアに指摘されてはいたんだけど。
 ともあれ、今回に限っては特にこれといった問題は起きなかったので、良しとしておいた方がいいだろう。

「ま、向こうは向こうで十分以上に力を見せているんだし、ストレス発散的な意味でも良かったんだろうな」

 詠春の場合はBETA程度を相手にしてもまず死ぬ事はないと判断して、エナジーウィングの刃状のエネルギーによる絨毯爆撃的な攻撃を行いながらハイヴの方へと近づいていく。
 そんな状況であっても、次々にゲートから姿を現すBETA。
 面倒臭いな。いっそフレイヤでも使うか? ……いや、ハイヴが崩落する可能性を考えると、ちょっとそんな真似は出来ない。
 相変わらず、BETAは質より量で攻めてくる。
 それでも対空戦闘という攻撃手段がない為、ただ一方的に攻撃されているだけだから、楽と言えば楽なんだよな。
 そんな風に思っていると、不意にこちらに向かって飛んでくる何かをT-LINKシステムが感じ取る。
 各種バリアがある以上はBETAの攻撃を食らっても全くダメージはないのだが、だからといってわざわざ当たるのも馬鹿らしいと、機体を斜めにする事でこちらに向かってくる攻撃を回避。
 素早いその一撃が何なのかを悟った瞬間、エナジーウィングの外側の部分で、ニーズヘッグの真横にある存在を切断する。
 飛んでいくのは、先端に鉤爪状の衝角が付いている先端部分。
 それが、空中を回転しながら吹き飛んでいき……やがて戦車級数匹を潰して地面へと落ちる。
 今のような武器を持っていて、空中を飛んでいるニーズヘッグへの攻撃手段を持っているBETA。
 それが何なのか、俺は知っている。
 BETAの中でも特に厄介な存在であり、母艦級が確認されるまではBETAの中でも最大の大きさを持っていた存在。

「要塞級、か」

 再びこちらに向かって飛んできた、鞭のような尾の一撃を回避してエナジーウィングで切断。
 BETAの最優先攻撃目標は、やっぱりニーズヘッグで間違いないらしい。
 光線級がいない以上、曲がりなりにも空中に対して攻撃出来るのは要塞級だけな訳だけど……マーズゼロから出撃してきた大量の要塞級は、その尾をニーズヘッグへと向かって放ってくる。
 尾の長さが有限である以上、上空に退避すれば全く問題なく回避出来るというのは間違いない。
 だが、そんな中で俺は敢えて要塞級の尾が届く範囲を飛ぶ。それも速度を落として、だ。
 すると当然要塞級の攻撃が俺の方へと集中する。
 機体を斜めにして尾の攻撃を回避しながら、エナジーウィングで振るわれた尾を切断していく。
 この尾はそれなりに
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