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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第46話 御剣カイトと陽海学園
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くのだと思っていたから、また開いて、更に話しかけてきたのがとても意外だった。

「……いや 君の雰囲気が私の知る友人に似ててね… 君。《ジャック》って言う男を知らないかな? 彼は、赤みの掛かった茶髪に真紅の瞳の男なんだが…… う〜ん……、顔立ちは、君に似ている気がするよ……」

 運転手は、表情は見えにくいものの、雰囲気は真剣そのものだった。
 カイトは少し考える。この世界には昨日来たばかりだから、何も関係ないのが普通だ。だけど、何か引っかかった気がしたから。
 だけど、直ぐに返事を返した。

「ジャック…? ん……、すみませんが、 知りませんよ』
「そうかい…悪かったな、引き止めて… ヒヒヒ…じゃあ頑張ってくれ…」
「いや、其れくらい 別にいいですよ。無料に比べたら全然。……では、また』

 バスを見送った後、もう一度、先程の名前を考えた。
 やはり、何処か引っかかるのだ。

《ジャック》と言う名前に……。

 
 そんな時だ。突如、頭に鈍い痛みが走った。
 
「(…っ!何だ…)」

 その痛みは、すぐに治まったが、違和感が頭の隅に残った。

「…ジャック?」

 その名前は、別に聞いた事ないことは無い。割とメジャーな名前だと認識をしているからだ。それに、外国の映画の主役ではこの名前の人物が多かったし、ゲーム等のキャラクターの名前にも使われていた筈だから。

「(なんだろう…… この感じ…、は)」

 暫く考えていたのだが……、答えは何も出なかった。

「(……とりあえず 月音のとこに戻るか)

 カイトは、もう考えるのをやめると、月音の方へと歩き出した。

「(あれ? 月音誰かといるな…)」

 色々と運転手と話したり、考え事していたから、月音のことを見てなかった。
 何やらあったらしく、倒れているので近くまでいってみると、傍に誰かがいることに気づく。

 桃色長くの鮮やかな髪。引き締まった身体に大きめの胸。非常に整った顔立ち。美少女と言っても誰ひとりとして否定しないであろう女の子。

 間違いない。月音以上に間違える筈がない人物。

「(……萌香、だ。おおっ! そういえばここが初めて会う場所だったっけ? 月音とモカが…)」

 色々と考えて、そして今の状況を整理。
 月音は、倒れた萌香の太ももに、手を宛てがっていた。
 何ともまぁ、羨まし…っとと、オホンッ とても セクハラな展開だった。 

「へぇ〜…… 月音もいきなりでやるな。 初対面の美人にいきなりそんな事をするなんてな。プレイボーイってヤツか? 捕まったりするなよ?」

 カイトは、ニヤニヤしながら 2人に近付いていった。

「い いや、これは事故で…」

 カイトの言葉で、月音は
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