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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第46話 御剣カイトと陽海学園
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よーな…)」

 と、何処か、別の記憶が蘇りそうになったが、直ぐに考えられなかった。

『って、ううわあああああぁぁーーーーーーーーーーーーーーーー』


 勢いよく吸い込まれてしまうから、考える事など出来ず、ただただ大絶叫を上げていたのだった。


 残されたシェリアは、ひと仕事を終えて、ほっと一息をついていた。

「ふぅ……、 まぁ とりあえずこれでいっか。後は 彼が楽しくあの世界で暮らせれれば。色々と大変だと思うけど。……でも、ここまでして、これででも 彼の記憶が戻っちゃったら……ま、仕方ないって事、でだね。 ……とりあえず、約束、ちゃんと護ったからね。アカーシャさん? これで正しかったのかどうかは判らないけどさ」

 そう言いながら、シェリアは 姿を消した。










〜????????〜




 空がぱっくりと開いたかと思えば、そこから何か(・・)が現れた。
 突然現れたそれは、勢いよく、地面に激突する。

「いててて……… ん? ここは……」

 衝撃と僅かな痛みに苛まれていた時、また、違和感に気づいた。

「(んんん!? やっぱり、この感覚……前にも何回かあったような気がする……。 ああもう! やっぱり わからん!)」

 心に、靄が出来ているようでかなり不満だった。
 いろいろ 考え事をしていた。見た感じ、ここは住宅街だ。こんな所に突然放り出されて、
『もし通行人に遭遇して、騒ぎになったらどうするんだ!』 と女神さんにクレームを入れたかったが、一先ず考えるのを止めた。

 目の前に、誰かが横切ったから。

「ケケケ……、 今年は……生徒が増えそうだなぁ…… 人間の主よ…、感謝するよ……、 アーメン…」

 感じる間でもない。
 その訳の判らない独り事で十分だ。妖しい、そして 何処か怖い感じの男。身なりから、神父であるか? と思えるがこんな怖い神父はいて欲しくない。そして、これみよがしに、彼は、目の前を横切りなにやら落し物をしていた。

「……あれ、これって…」

 その落し物は、陽海学園への入学に関するチラシだった。入学の手続きの仕方、そして その資格。別に身分証明などは必要なく、入学金なども要らない。普通であれば、有り得ない学校だが こちら側からすれば、高都合この上無い。
 全くの文無しだから。

「……おお。やっぱりそうだった。 ……でも、冷静に見るとすごいな。 これ、こんな簡単に入学できるなんて。正直怪しさ以前の問題なんだけど……』

 そう、遠い記憶を探る。
 前世にて、好んで読んでいた御楽の1つである漫画。その主人公はこの入学案内から 陽海学園へと入学するのだ。……確か、親が無理矢理だったと思うけれど、そ
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