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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第46話 御剣カイトと陽海学園
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ける訳もない。その証拠もない。

「……へ? ああ、そうなんですか。 でも…今まで何かあったような… 思い出せない夢を見ていたような……」

 シェリアから、説明を受けても違和感を取り除けなかった。……その様子を見ていたシェリアは再び慌てて話し始める。

「ま、まあ! 私の手違いだったんだから深く考えないでよ! それよりさ、今度は間違いなく送ったげるよ! 何度も何度も、やり直しして、間違いなく送れる様に出来たから! さっ、準備は良い?」

 最終的に、彼女に勢いで話を折られたような気がしたが、一先ずはよしとした彼は。

「……まぁ、 いっか。じゃあさ、前にも言ったけど あの世界の三大冥王と……』

 希望を以前のままに伝えようとしたのだけれど、再び無理矢理遮られる。

「ああ〜 ごめんそれ!! そこの時代には送れないんだ! 以前 アナタに言われてその時代に飛ばしたんだけど… さっき言ったとおり手違いで亜空間に送っちゃって…その間にその時代の話終わっちゃたんだ! 送ろうと思えば遅れないことも無いけど……、 かなり時間が掛かっちゃうよ? 時間軸は動いちゃっていたみたいだから(苦しいけど…何とか言えたかな??)」

 何とか今までの事を忘れた上で、あの世界に帰って欲しいと思っているシェリアは即興の作り話を作った。

「あ…そーなんですか… 女神様でも結構できない事ってあるんですね……」

 彼は、少し残念そうにため息を吐いた。その反応を見て、ぴくりと眉を動かすのはシェリア。

「(……ちょっと、腹立つけど まぁ、我慢我慢……)そーなんだよ〜 ごめんね!経験不足でさ。時間的に送れるのはそうだね… 一番手っ取り早いのは… やっぱりシーズンTからかな?Uに行きたいって言ってたけど、早くて正確に送るのならそれがベストだよ!」

(ん…冥王と顔なじみになるのが結構楽しみだったんだけどね… まあしょうがないか… その、変な空間に行くくらいなら。)

 いくつか考えを張り巡らせていた時、シェリアの眼が、きらんっ! と光った気がした。

「そうそう! 変な空間にこちらとしても行ってほしくないんだよ! なんせ後処理、とっても大変なんだしっ!」

 そう、この女神(ひと)は、人の考えを思考を読んでしまうのだ。何を考えても筒抜けになってしまうから、隠し事はまるで無意味。

「はいはい…分かりました。じゃあ Tでお願いしますよ!」

 だからこそ、彼はツッコミを入れず 早々に決めた。


「おっけー! んじゃ! いーってらっしゃーーーい!!」


 シェリアが、人差し指と親指を使って、ぱちんっ! と弾いたと同時に、空間が歪んだ。

「っっ!?(なんだっ!!空に吸い込まれる!!…あれこんなの前にもあった
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