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浪速のど根性
10部分:第十章
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 最後に左ストレートを浴びせる。それで決まりだった。最後のブローで全てが終わった。こうして彼は見事優勝を掴んだのであった。
「やったな!」
「やったで!」
 観客席から関西弁で声援が起こる。
「勝ったわ大阪が!」
「お好み焼き屋が!」
「見たかい!」
 そして彼自身も最後のブローを放った左手を掲げて誇らしげに叫ぶのだった。
「俺の勝ちや!正面からな!」
「ふん、KO負けか」 
 原は立ち上がり少し忌々しげに彼に言った。
「久し振りだぜ。こんなのはな」
「どや、お好み焼きパワーは」
 誇らしげに彼の方を見ての言葉だった。
「強いやろ。パワーがちゃうんやぞ」
「上半身の動きもよかったな」
「それを読んで勝てると思うたわ」
 またしても誇らしげに言う。

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