5部分:第五章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
見えていた。他ならない自分の送球のせいだったからだ。
「俺のせいで・・・・・・」
思わずその場にしゃがみ込んでしまった。もう何と言っていいかわからない。
何も言えず何も考えられなくなった。試合は結局その一点が決勝点となってしまった。達明の学校は敗れ彼等がここで終わりとなってしまった。
達明もナイン達も泣いていた。しかし先生は気丈なのか泣いてはいなかった。
「よくやった」
こう言うのだった。
「御前達の試合、見せてもらった。よくやったじゃないか」
「そうでしょうか」
「ああ、そうだ」
また彼等に言う。
「いい試合だった、それでいい」
実は先生も負けて悲しい。けれどそれを必死に隠していたのだ。泣いている生徒達を励ます為にも。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ