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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?未来の前の大事
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す!」
「あ、おねーちゃん、ソレあたしが食べようって思ってたのに!」
「まだ同じ味があるから良いでしょ!」
「むぅ〜」
ギンガとスバルの小さな争奪戦に、俺とクイントさんは顔を見合わせて「ふふ♪」笑い合った。ナカジマ一尉の分はしっかり残しておくってことになり、今度はロールケーキだ。クイントさんが4枚に切り分けて、ロールケーキも頂く。もちろん翠屋のロールケーキも好評だったよ。世界を超えて好評な桃子さんのロールケーキ・・・すごいなぁ。
そうしておやつの時間も終わり、ギンガは俺との組手の影響か眠ってしまい、スバルも釣られてお昼寝だ。そして俺は、クイントさんの願いでラスクの作り方を教えることに。よほど気に入ってもらえたらしく、「旦那や娘たちにいつでも作ってあげたいから」そう言ってくれた。
「ただいま〜!」
それから夕方。クイントさんが夕飯を作り始め、ギンガとスバルが昼寝から起きて来てそう間もなく、ナカジマ一尉が帰宅した。クイントさん達は「おかえりなさい!」と出迎え、俺も「お邪魔しています、ナカジマ一尉」敬礼して出迎える。
「おう、坊主。ちゃんとゆっくりしているか? 明日は重要な任務があるからな」
そう言って俺の頭をくしゃくしゃ撫でたナカジマ一尉は「ちょっと着替えてくるわ」と、一旦自室らしい部屋へ向かい、ラフな格好に着替えてリビングに戻って来た。
「おとーさん! ルシルさんが作ったお菓子すごい美味しいんだよ!」
「それにすごく強いんです! 私、全然敵わなかったです!」
「あと、勉強も出来るんだよ! 先生よりも判り易かったからすぐに宿題終わったんだよ!」
そしてダイニングテーブルに着くや否やギンガとスバルが今日の出来事を話し始めた。楽しそうに話す2人の様子に「そうかい、そうかい」ナカジマ一尉も笑顔で相槌を打っている。
「悪かったな坊主。娘たちの遊び相手になってくれてよ。大変だったろ」
「いえ、そんなことは。俺も楽しかったので」
改めて家族って良いなぁって思える大切な時間だった。だから本心からそう返すと、ナカジマ一尉は「なら良かった」と、本当に嬉しそうに微笑んだ。
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