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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?未来の前の大事
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彼は、2人で1人なんだと」そう言った。同じ方法で生み出された兄弟だとすると、共鳴のような現象が起きているのかもしれないな。

「しっかし。仮にも内務調査部に籍を置いてる俺にそんな重大な事を言うなんて、少々警戒が足らないんじゃないかな〜?」

「あっはっは! まぁ、もしそうなったらそうなったで私は構わないよ。そんな時のために後継者を今、育てているからね」

そう言って少年のような笑みを見せたドクター。誰なのかはすぐに判った。おそらく「すずか、か」のことだろう。スカラボに入り浸って技術を学んでいると言っていたからな。

「これまたご名答。私がいつ居なくなっても良いように、すずか君には今の内にいろいろと叩き込んでおきたい。彼女は遠い将来、技術屋として大物になると私は確信している。うちの娘たちも同意見でね。ま、私が居なくなるという事を考えもしないから、すずか君がスカラボのリーダーになることはないと思っているがね」

「なるほど。俺としてはすずか本人が決めることだから口を出すつもりはないよ」

「それは良かった。てっきりまた敵意を向けられてしまうと思っていたからね」

「・・・?」

「初めて私と顔合わせをした時、君は私に対して明らかに警戒心、それだけでなく敵意を向けていた。初対面であれほどの敵意を向けられるとは思わなかったため、かなり驚いたものだよ」

そらそうだろう。先の次元世界でだがドクターとは敵対していたのだから警戒は当然だし、ヴィヴィオを苦しめ泣かせたクソ野郎だ。敵意を向けるのだって当たり前の話だ。だが、この世界でのドクターは良い男だった。変われば変わるものだな。

「とにかく何が言いたいのかと言うと・・・、遠慮なしで私の兄、プライソンを止めてくれ」

「・・・了解! じゃあ俺はこれで」

「ああ。無事にここへ戻ってくるのを待っているよ」

俺はドクターと別れてスカラボを出、ミッドへ降りるために次元航行船の発着場である次元港へ向かい、そして船に乗る。船内ではやてが昼食として作ってくれたサンドイッチを美味しく頂き、「着いたぁ〜」ミッド中央区画の次元港に到着。ここで1泊するためホテルの宿泊を予定していたんだが・・・

「お、来た来た! おーい、こっちよー!」

俺を出迎えてくれていた人が居た。その人は「クイント准陸尉・・・?」だった。俺は局の制服ではなく私服姿のクイントさんに駆け寄って「明日はお願いします」敬礼をした。すると「うん、お願いね♪」クイントさんは敬礼を返してくれて、「はーい。それじゃあナカジマ家へご案内しま〜す♪」俺が肩に掛けているボストンバッグをスッと手に取り、自分の肩に掛けた。

「クイント准陸尉・・・?」

「ほら、行くよ。おとーさんや娘たちにも許可は貰ったし、今日は家に泊まっ
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