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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?未来の前の大事
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。順調に終われば最終日に合流しようとも考えているんだが・・・。

「いいさ。また休みの日はどこかに遊びに行こう。アイリもそれで良いな」

「う、うぅ〜。・・・・約束だからね」

「ああ、約束だ」

俺にしがみ付いていたアイリが離れた。一度アイリの頭を撫でた俺はトランスポーターに入り、「じゃあ、行ってくる」手を振る。はやてとリインとシャマルは笑顔で手を振ってくれて、アイリは渋々と言った感じだが、それでも「気を付けてね」手を振ってくれた。そして俺は八神邸からスカラボへと直通転移。視界が光に閉ざされ、治まった時にはそこはすでに地球から遠く離れた時空管理局・本局。

「来たね、ルシリオン君」

「どうも、ドクター」

俺を出迎えてくれたのは神妙な面持ちのドクター、ジェイル・スカリエッティだった。ほぼ常にと言っていいほどに側に控えているウーノの姿はない。

「明日、ドクター・プライソンと関係があるとされるアジトの捜査に入るそうだね」

「ええ。首都防衛隊に同行する予定で」

「・・・私から言えるのは、細心の注意を払いたまえ、だ。彼はえげつない男だ。何を仕掛けているか判らない。いくら君のような戦闘力を有していても、仕掛けられた罠によっては君とて危ういだろう」

「忠告どうも。にしても・・・プライソンは、未だに性別を含めた個人情報が不明な、希有な犯罪者だ。ドクター、それを何故知っている・・・?」

そう訊くとドクターは無言になった。だから俺がその答えを代わりに言ってやろうかと思った時、「私の兄だからだ」ドクターがキッパリ断言した。やはりな。セインから、ドクターに兄が居ると聞き、そして通信で怒鳴り合っていると知ったその後、電子戦魔術ステガノグラフィアで探った結果、プライソンに辿り着いた。

「プライソン。本名はプライソン・スカリエッティ。気付いているだろうか。私とプライソンの名前には意味があることを」

「JailとPrison・・・。共に檻を意味している」

「ご名答。私と兄プライソンは檻の中に生きているというわけだよ」

最高評議会のことを言っているのか。ジェイル・スカリエッティの正体は、最高評議会がアルハザードの技術を使って生み出した人工生命体で、開発コードは無限の欲望アンリミテッドデザイア。だが、評議会の連中はきちんと手綱を握っていなかった。だから殺された。哀れなものだ。

「(ナンバーズやギンガ達の出生は変わっているが、恐らくドクターはそのままなのだろう)姿形が判る写真か何かは・・・?」

「すまないね。そういった物はない。それどころか顔も見たこともないのだよ」

そんなことを抜かすドクターに「はあ?」俺は本気で不快感を表してしまった。ドクターは苦笑して「ただ解るんだ。声を聴くだけで、私と
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