暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
119 終わりの始まり
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ユイ──《Yui》はAIだという事が判明した。

……《Yui》はすでにアインクラッド内からは¥チ滅していて然るべきらしいが、ユーノが云うには俺が1層を根城にしたことで、バタフライエフェクト的にユイはまだ消えずにアインクラッド内に居るらしい。

「……ティーチ君には先に言っておくけど、キリトは多分ヒースクリフの正体を看破すると思う。……そしてヒースクリフにとある賭け≠してキリトはその賭けに勝って【SAO】をクリアする」

「……ありそうだな」

意外と鋭いところがある弟の事を思い出して、素直に思った事を口にする。するとユーノはまだ話は終わってない≠ニばかりに続ける。

「……そこで、出来たらで良いんだけど、ティーチ君はヒースクリフから──ひいてはカーデイナル≠ゥら《Yui》を奪い返して、キリトのナーヴギアに《Yui》を入れて欲しいんだ」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

―カーデイナルに接続(アクセス)出来るコンソールは地下にあるけど──ティーチ君ならどうにか出来ないかな…?―

「……簡単に言ってくれる」

ユーノからの頼み。……その対処法にまず思い付くのは、もはやお馴染みの──好きな場所好きな時に居られるスキル…“腑在証明(アリバイブロック)”はいつもの様に、使いたい≠ニすら思えない。……神様(ミネルヴァさん)印の特典なはずの“有言実行(ネクストオネスト)”も使えない。

(……現実世界(あっち)≠ナは一応、両方使えていた…。……と云う事は何か条件でも──カットカット)

有言実行(ネクストオネスト)”や“腑在証明(アリバイブロック)”を使いたい≠ニすら思えない理由を考察しようとするが、理由が判らないのでいつもの様に思考をカットする。……判ろうと思えない事≠ノ思考を回していても、時間の無駄にしかならないのもあった。

――ピコンッ

現実逃避が如く何か違う事──より効率的なレベリングに関して思考を回そうとした時、その思考がとある人物≠ゥらのメッセージによってぶったぎられた。……メッセージの送り主は≪鼠のアルゴ≫だった。

……そのメッセージの内容は…

[フロアボスの部屋が発見されたそうダ。今回の発見者は≪KoB≫デ、明後日の10:00にグランザムの≪KoB≫の本部内作戦会議室に集合だってヨ]

「……今回のフロアボス発見は≪血盟騎士団≫か…。……珍しいな」

そのメッセージを脳内で噛み砕いていると、不意に激闘の予感がした。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「先見隊が全滅!?」

リーファのその悲痛染みた確認はこの会議室に居るメンバー──≪異界竜騎士団≫≪血盟騎士団≫を主としたメンバー全員の驚愕を代弁したものだった。

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