【ソードアート・オンライン】編
118 少女迷子中…
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の相手方の家族を説得しなければならない≠ニ云う手間が生まれる」
「そっか…」
先ほどよりは幾分か安心した表情で頷く。それを確認した俺は折衷案へと繋げる。
「折衷案は、俗に云ってしまえばお酒って怖いね≠トな作戦だよ。カバーストーリーは、異国の地で知り合いに偶然会って盛り上がり、酒にアテられて二日酔いに起きたら同衾してて、それがホームラン≠オてました>氛氓ニ云う感じか。……メリットは異国≠ネので両家の邪魔が入りにくい。デメリットは間違いなく両家から顰蹙、を買うし──キリトとアスナの結婚まで待たなければならない、ってところだな」
「……色々言いたいけど──よくそんな頭が回るねぇ…」
感心した様な──呆れた様な表情で呟くユーノ。……こんなのは貴族として──もとい、王族≠ニしての生活を二十年弱も送っていれば割りと考え付くものであるし──それに、どれも一長一短には変わりはない。
……ちなみに、今回の件の様なお家間問題≠ノついて頭を回すのは初めてでは無かったりする。……今となっては久しいが、嘗て完全に行き遅れになってしまった義姉──エレオノール義姉様をあの手この手で押し付けてくれようとするヴァリエール≠フ義父と義母を、あの手この手で躬した経験もあった。
閑話休題。
「ちなみに駆け落ち≠ニ云う──旧くから使われている手もあるが、これも両家から顰蹙を買うし、追っ手≠ノついても気を揉まなければなくなるからあまりオススメはしない」
「……駆け落ちかぁ…。それもいいかもね。でも──あ、アスナからメールだ」
幾らか安堵したのか、さっきまでの焦燥が嘘の様に消えた時、ユーノがいきなり指を振る。……ユーノの言葉を信じるならアスナからのメールとの事。
――ピコンッ
「……俺の方にもキリトからメールだ」
今度は俺の方にメールが来たらしく、確認してみればキリトだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
[ティーチに相談したい事がある。時間が出来たらメッセージをくれ]
[お姉ちゃんに相談したい事があるの。時間が出来たらメッセージを飛ばしてね]
奇しくも(?)同じ様なメッセージを飛ばしてきたキリトとアスナ。俺とユーノは大して暇時間に追われているわけでも無かったし、ユーノにはその──アスナとキリトの云う相談事≠ノ心当たりが有ったらしいので、承諾の意をメッセージで返した。
―……これから来るアスナとキリトの相談事≠ノは心当たりがあるから、ボクに任せてくれないかな?―
……と、言われたので会話を先導する様に頼んだ。
「……で、話ってその娘の事で良いんだよね?」
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