第8話 想い
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ートタイプ。2LDKの4階。
防衛面で言えば、低いより高い方が有利...とでも考えているのだろう。ミネらしい。
「えっと...あぁ...お邪魔するゾ」
「はいよ」
カチャリとルームキーが開かれ、ランプが付く。
男の割に几帳面なのか綺麗な室内。
リビングには、持ち込みの書類だろうか。綺麗に並べられ、机に置かれている。
マントを脱ぎ、普段着に着替えるミネ。スウェットの様なものに、白いロングTシャツ。少し長めの髪をかきあげつつ。だるそうに台所に向かうミネ。
「いつまで突っ立ってんだよ。脱げ。」
ドキッ...とする。て言うか脱げって...言葉足らずにも程がある。
「ニャハハハ...」
「紅茶でいいか?飯も作るし、ま、のんびりしてくれ。なんなら風呂入るか?そこの扉の先にあるからな」
風呂入るか?と、聞くあたり恐らく普通に女性だから...だろうが、脱げの後に風呂入るか?とは、この男、鈍感すぎる。
「な、なら先に風呂行ってくゾ。の...覗くなヨ?」
「いいから行ってこい」
まるで、興味無い...とでも言いたいのか。
無性に殴りたくなるが、我慢しておく。
タオルや、その他備品を受け取り、風呂場に向かう。
風呂場に立った時、メッセージが届いた。
From[kirito]
《頑張れ》
あとで殺す...。と心に秘め、メッセージをすぐ様削除して装備、下着を外していく。
そして、オレっちは思いの外広い風呂を堪能した。
風呂から上がってみると、皿を並べ、鍋を持ってテーブルの上に置くミネ。
案外、様になっているな〜と、暫し見つめると、とたんに恥ずかしくなり、目線を落とす。
「何か手伝うことはあるカ?」
「シンクの下にスプーンとフォークがある。取ってくれ」
シンクの下の引き出しを開け、スプーンとフォークをとると、紅茶を啜りながら書類と髪、写真を取り出している。
食事しながら、しかも相手がいるのに仕事とは...ここでまた少し腹が立つが、なんとなく書類の山から分かっていたこと。所詮、予想通り...と言うやつである。
「さて、好きに食え。お変わりならいくらでも。」
シチューとパン、サラダ、そして自作であろうか?パンの付け合せ用のジャムの様なものが置かれている。
「ミネは料理スキル上げているのカ?」
「しているうちに上がった。あまり外で食うのは好きじゃないからな。」
それもそうか。ミネは商会のボスと名も、顔も知れ渡っている。好奇の視線や、情報を売ってくれと来る奴らを食事中一々相手にするのも面倒...と言うことだろう。
「意外か?」
「思ったよりは驚きはねぇヨ。
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