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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―明日香―
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「私はデッキの《ブレード・スケーター》二体をリリースし、《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》を儀式召喚!」

 《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》――降臨する最強のサイバー・エンジェル。先にフィールドに現れていた《フルール・ド・シュヴァリエ》と並び立ち、何本もの腕とそれぞれの刃を持って、こちらを威圧するかのように接近する。

「《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》の効果発動! このカードが特殊召喚した時、相手はモンスター一体を選んで破壊する!」

 俺のフィールドにモンスターは《パワー・ツール・ドラゴン》一体のみ、よって選ぶも何もなく《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》は破壊対象を《パワー・ツール・ドラゴン》に決定し、その刃で四方八方から切り刻んでいく。しかしそれは《パワー・ツール・ドラゴン》の右腕に装備されたカッターが巨大化し、何とか無事に防がれたものの。

「《パワー・ツール・ドラゴン》の効果。装備カードを身代わりにして破壊を免れる! イクイップ・アーマード!」

「でもこれで装備カードはもうないわ。バトルよ!」

 明日香の言う通り、これでもう破壊を免れる効果は使えそうにない。そして伏せられた二枚のリバースカードも、《フルール・ド・シュヴァリエ》に封じられている――

「《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》で、《パワー・ツール・ドラゴン》に攻撃!」

 先程の効果破壊と同じく、再び四方八方からの刃が《パワー・ツール・ドラゴン》を襲う。もはや盾とする装備カードもない――が、盾となってくれる仲間ならば存在する。

「墓地から《タスケナイト》の効果を発動!」

「《タスケナイト》……!」

 《パワー・ツール・ドラゴン》の身代わりとなって、墓地から一瞬だけ蘇った《タスケナイト》が代わりに攻撃を受ける。《手札断殺》で墓地に送ったカードは、《リミッター・ブレイク》に《リジェネ・ウォリアー》だと明日香の思考の外にあったようだが、《アームズ・ホール》の効果で墓地に送られていた。

「《タスケナイト》は手札0枚の時、墓地から特殊召喚してバトルフェイズを終了する!」

 俺の手札は全てリバースカードとして伏せてあり、墓地の《タスケナイト》の効果の発動条件を満たしていた。その効果によって、何とか明日香のモンスター二体の攻撃を耐え凌ぐ。

「私は……ターンエンド」

「俺のターン、ドロー!」

 これで俺のフィールドには《パワー・ツール・ドラゴン》が健在のまま、さらに《タスケナイト》とリバースカードが二枚に、ライフポイントは1200。明日香のフィールドには《フルール・ド・シュヴァリエ》に《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》、どちらも攻撃力は2700の最上級モンスターであり、ライフポイントは1800。ドローしたカ
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