―明日香―
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の効果、パ・ド・ドゥによって戦闘破壊耐性を得てはいたが、《ダブルツールD&C》の前では意味をなさない。《パワー・ツール・ドラゴン》の右手に装備されたドリルが輝き、《サイバー・ブレイダー》を一撃で破壊する。
「でも戦闘ダメージは防がせてもらうわ。伏せてあった《ガード・ブロック》を発動し、カードを一枚ドロー」
《サイバー・ブレイダー》の戦闘破壊には成功するものの、明日香への戦闘ダメージはカードの束によって防がれてしまう。これで明日香のフィールドに残るのは、上級モンスターである《サイバー・プリマ》のみ。
「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」
「私のターン、ドロー!」
手札に残っていたカードを全て伏せ、これで俺の手札は0。破壊耐性を持つ《パワー・ツール・ドラゴン》と併せて、あからさまに守備の布陣を敷いていき、明日香の攻勢への防御を試みる。
「私は《機械天使の儀式》を発動! フィールドの《サイバー・プリマ》をリリースし、《サイバー・エンジェル−韋駄天》を儀式召喚!」
二枚のサーチカードの効果によって手札に加えられていた、《サイバー・エンジェル−韋駄天》が儀式魔法によって呼びだされる。その効果は三種の機械天使の中でも、一際強力なものと言っても過言ではない。
「《サイバー・エンジェル−韋駄天》が特殊召喚に成功した時、墓地から魔法カードを手札に加える。私が回収するのは《死者蘇生》!」
その効果ならば、制限カードだろうと使い回すことが出来る、ということを証明するかのように。回収した《死者蘇生》がすぐさま発動され、またもや《フルール・シンクロン》が墓地から特殊召喚され……チューナーと非チューナーが揃う。
「私はレベル6の《サイバー・エンジェル−韋駄天》に、レベル2の《フルール・シンクロン》をチューニング!」
今度こそ《虹光の宣告者》ではない。《フルール・シンクロン》というチューナーモンスターの真髄、その本来の力と能力がまさしく開花する。
「光速より生まれし肉体よ、革命の時は来たれり。勝利を我が手に! シンクロ召喚! 煌めけ、《フルール・ド・シュヴァリエ》!」
開花する花とともにシンクロ召喚されるは、剣を振るう白百合の騎士。自分のターンでの相手の魔法・罠カードを一度だけ無効化する効果を持つ、明日香が持つレベル8のシンクロモンスター。
「さらに《高等儀式術》を発動!」
「なに!?」
手札や墓地の状況から、《サイバー・エンジェル−韋駄天》の効果からの《フルール・ド・シュヴァリエ》のシンクロ召喚までは読めていた。こちらのリバースカードが実質封じられるとはいえ、それならば《パワー・ツール・ドラゴン》の破壊耐性で耐えきれる……だが、《高等儀式術》まで手札に隠していたとなると。
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