第27話 休息
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ディアの設備でエックスのボディを造れるかもしれない。
四天王も主であるエックスが消滅するのは避けたいはず、ゼロはそれに賭けるしかないと思った。
「それにしてもルインは…どこに行ったのかしら…?」
「エックスの所だ。あいつも不安なんだろう」
いつエックスがサイバーエルフの力を使い果たし、この世界を去ってしまうのか分からないため、少しでも傍にいたいのだろう。
そしてルインは荒れ果てた荒野を静かに見つめていた。
「これが…昔よく行った花畑?」
「うん…そうだよ。コロニーの落下や妖精戦争のせいで沢山の自然がなくなったから…」
昔はあんなに花が咲き乱れていた花畑も今では草木一本もない、ただの荒野となっている。
「そっか…」
今までの思い出の場所に行きたいというルインの願いに応えて、イレギュラーハンター時代、よく来た花畑はコロニーの落下などにより何も無くなってしまった。
「ごめんね、エックス。我が儘言っちゃって」
「別にいいよ。あんなことがあったからネオ・アルカディアからの攻撃はしばらくはないだろうし、ゼロもルインも、しばらくは休めるはずだから」
「前々から思ってたけどさ。エックスって、その情報をどこから仕入れてくるの?」
「簡単だよ。ネオ・アルカディアのコンピュータにサイバー空間を介して侵入して、データを持ってきているだけ」
「一応エックスって、統治者様だよね?偉い人なんだよね?何、昔の忍び部隊顔負けのハッキング方法を…ハルピュイア達が聞いたら確実にセキュリティ強化しそう」
「はは、そうだね」
「でもエックスのことだから軽くセキュリティ突破しちゃうんだろうね」
「曲がりなりにもネオ・アルカディアの統治者であり、彼らの主だったからね。」
「あはは…そう言えばここら辺は随分気候が安定しているようだね」
気のせいかもしれないが、ここら辺の気候は他と比べて安定しているように見える。
「うん…どうやらハルピュイアはちゃんと職務を全うしているようだね…」
「ハルピュイアの職務?」
「ハルピュイアは気象操作能力を持っていて、レヴィアタンとの連携で、人々が生活出来る環境を拡大するのが主な任務なんだ。相変わらず、真面目だね」
「真面目…多分ハルピュイアはエックスの真面目さを個性として受け継いだに違いないよ。うん」
ハルピュイアの基になったのはエックス(と一応ルイン)だったのだから、当たり前のように似ている。
勿論他の四天王もエックスの性格を個性の一つとして受け継いでいるのだが。
ハルピュイアは生真面目さ(後は頑固さ)。
レヴィアタンは特別な存在に対する一途さ。
ファーブニルはエックスの真っ直ぐな性根。
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