マブラヴ
1214話
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士級のような小型のBETAはビームに触れた瞬間に消滅するので、こちらの狙い通りBETAの数は減っていく。
……まぁ、魔法使いも生身である以上はビームに触れれば同じようにダメージを受けてしまうのだが、取りあえず今は問題がないようにビームを動かしている。
あ、BETAに雷が落ちた。多分神鳴流の仕業だろうな。
そんな風に思いながら、混戦状態になっている地上の敵を減らすべく、駄目押しの攻撃を行う。
「ファントム!」
T-LINKシステムにより、俺の意思通りに動き回るファントムの数は32基。
前方と中央のバインダーから放たれた数だ。
空中を動き回りながら、ビーム弾を射出し、ビームソードを展開し、次々にBETAの数を減らしていく。
そのまま数分、あっという間に地上で混戦状態になってたBETAの数は消え去る。
もっとも、またすぐに援軍が来るだろうけど。
ともあれ、地上の混戦が止んだのを確認するとファントムをヒュドラへと戻す。
さて、次は修羅達の方は……と思っていた、その時。
『各自注意して下さい。地中に振動波を確認。数は……30。いえ、まだ増えていく模様。母艦級です』
マリューからの通信に、小さく驚く。
母艦級というのは、BETAにしても稀少な存在だった筈だ。
少なくても地球のハイヴではそうだったんだが……どうやら火星では母艦級も余っているらしい。
それとも、単純にフェイズ9のマーズゼロだからか?
疑問に思い、ニヴルヘイムの司令室へと通信を送る。
「マリュー、他のハイヴはどうなっている?」
『現在フェイズ1よ。BETAを地上に誘き出して順次殲滅中。他の世界からの援軍には何機か被害があるけど、それでも死者は今のところ皆無』
死者が皆無ってのは嬉しいけど、BETAは個々の能力が低いから驚くべき事じゃない。
「いや、俺が気にしているのはそっちじゃない。母艦級の方だ。もしかして、こっちに連絡があったように、他の場所でも母艦級が出てくるかもしれない。……いや、間違いなく母艦級は出てくるだろう。ただ、その数が予想出来ない」
『つまり、ここと同じく大量の母艦級が出てくると?』
「可能性の1つだけどな。実際、火星ではこれだけハイヴがあって、敵対する相手がいなかったんだ。その分の余力を母艦級に割り当てている可能性は十分にある」
『……分かったわ。一応他の場所にも連絡を入れておく』
そう告げ、ニヴルヘイムとの通信が切られる。
同時に、地上からは地面を割って母艦級が何匹も姿を現し……
「死ね」
吐き捨てると同時にランツェ・カノーネのトリガーを引き、本来であれば戦術機ではどうしようもない程の防御力を誇っているだろう母艦級の身体を貫く。
それだけでは終わらず、ヒ
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