マブラヴ
1214話
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・タンクなんだろう。
単発の武器でそれなりに威力のあるレールガンは、少なくても戦術機が標準装備している突撃砲の36mmよりは威力が上だ。
残弾の方も突撃砲ほどではないにしろかなり豊富で、120mm滑空砲とは比べものにならないだろう。
突撃級を正面から攻撃して装甲殻を正面から貫通して仕留めている辺り、有用な武器で次代の戦術機のメインウェポンになりうる武器だと思う。
もっとも、レールガンを装備しているのはあくまでも崇継と恭子の部隊……つまり、TSF-TYPE00のみが装備しており、A-01部隊が使っているTSF-TYPE94は普通に突撃砲を使っている。
これはつまり、レールガンはTSF-TYPE00用の武器として開発されており、今のところは斯衛の専用武装だといったところか。
……MSの技術解析をしても、結局BETAに対して最も有効であるビームライフルを開発出来なかったのは、純粋に技術不足って面が大きいんだろう。それとコストの問題も。
「人数の割りには結構やってるよな」
呟くも、それは実質的に火星にいるBETAが弱いからこそ言える事だろう。
地球のBETAと違い、この火星では人間というBETAの天敵は……いや、俺が行く前の地球の現状を考えると、天敵とは言えないか。
BETAに対する邪魔者? 障害物? まぁ、そんな感じの人間がいたからこそ、BETAは光線級や重光線級、兵士級といった新たなBETAの兵種を生み出した。
だがこの火星ではそれがないので、ぶっちゃけオリジナルハイヴが中国に落ちてそれと互角に戦っていたのと同じような兵力しかない訳だ。
勿論その数は地球のBETAと比べても多いが、あくまでも数だけ。
シャドウミラーを始めとして、質で量を凌駕するような存在にしてみれば、どうとでもなる程度の相手でしかない。
「だから、さっさと数を減らせよな」
呟き、ブラックホール・ランチャーのトリガーを引く。
放たれた重力波砲は、瞬く間にBETAの命を奪う。
それこそ、熱した石に空から降ってくる雪が振れ、一瞬にして溶けて蒸発するかのようにその姿が消えていく。
だが、それでもさすがにフェイズ9ハイヴ。
マーズゼロから出てくるBETAの数はまだまだ減る事がないまま、延々とこちらへと向かってくる。
……Fate世界で大聖杯から出て来た黒い獣を思い出すな。
そんな事を考えつつ、ランツェ・カノーネのトリガーを引き、ビームでBETAを纏めて消滅させていく。
同時にT.T.キャノンをゲートから出て来て戦術機や魔法使いと戦っているBETAへと向けて発射する。
砲口から放たれたビームは俺の意思通りに曲がりくねって動き、戦術機や魔法使いへ当たらないような動きで次々にBETAを葬っていく。
特に闘
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