第7話 商会と棺桶
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避け始めた。いらん事言うたかね...と少し公開する。
そのせいか、俺の健闘もここまでであった。
複数方向から同時に数人の攻撃、俺は人間をやめている訳ではないため、徐々に当たり始め、最終的に...。
「グッ...」
胸に走る不快な感覚それは、刃が突き抜けた感覚...。そして、立て続けに伸し掛る様な衝撃で、俺は倒れ込む。
明らかにほかと違う動き、装備。
そして、リーダーの男の顔...。
俺はオレンジギルドのボスと、その幹部プレイヤーに押さえ込まれていた。
その間にも刺さり続ける様々な獲物で、HPが減っていく。既にイエローゾーンも突破するであろう残量だ。いや、レッドゾーンに入った。
「wow...押さえ込むのに3人がかりとは...筋力パラメータの程が伺える...。」
「ヘッド、こいつ殺そう!どんなゲームがいいかなぁ?!」
「お前の...剣は...俺が...貰う...」
俺の上で騒ぎ始める連中は、ふと、こちらを見下ろすとニヤリと凶悪な笑みを浮かべる。
ルイズや傭兵連中が何やら叫んでいるが、周りの奇声で聞き取れない。
あいつらも既に囲まれて、斬られる寸前。
ここからは...どうも抜けられないだろう。俺もあいつらも、死ぬ。
アリーが来る頃にはもぬけの殻で、俺もあいつらもいないだろう。
(疲れた...。何をしようと、これで終わりか。しゃーねぇな。)
そうして、諦め、目をつぶる。
最後に残っていたHPは残り数ドット、後1分ないだろう。
(もう、休もう)
そう自分に言い聞かせ、意識を暗転させようとした時、周りが一気に騒がしくなる。
何人か、俺を呼んでいる声も聞こえる。俺の背中が軽くなると同時に、何者かに抱き上げられ...回復結晶の砕ける音が聞こえた。
アルゴは、いつもと違うオオミネの雰囲気に、疑問を抱いていた。
何せ、自分に前線指揮を頼むと言ったのだ。ミネはあまり、自分に前線に出ろと、言わない。と言うか初めてだ。
疑問に思ったアルゴはそこで、ギルドでも屈指の実力である、シルバ、カルテルペアに、オオミネを追わせ、何かあればすぐに連絡を寄越すように言い含めた。そしてすぐに部隊を編成、36人と言われていたが60人程のメンバーをすぐ様に招集し、ギルド本部を出発した。
そして、すぐにミネが森の方へ歩いていったと報告を聞いたアルゴは、手勢を引き連れて、森へと向かったのだ。
珍しく焦り、先頭を切って走っていく姿は、さながら事故で危ない状態の旦那に会いに行く嫁のようだ...と、後のものは語った。
オレっちは珍しく本気で怒っていた。ミネが独走するのはいつもの事だが、今回はAIで
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