第7話 商会と棺桶
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も目の前のプレイヤーも全て、カーソルはオレンジ。
「コイツが...商会の...ボスか...」
その瞬間、後ろで倒れる音がする。
「クゥ...」
それと同時に、心底悔しそうな女性の声と、倒れる音が複数。
そちらを振り向くと、そこにはキメ細かく少し幼気なピンクブロンドの少女と、5人の軽装備のプレイヤー。
彼女はプレイヤーネーム[ルイズ]
傭兵部隊の部隊長パーティー...。それがここにいる...という事は。
「おうルイズ、お前が下手打つとは珍しいじゃねぇかよ。何があった?」
「別に...ちょっと転んだだけよ...」
転んで捕まってりゃ世話ねぇな。
「んで?正体不明のギルドさんよ。そいつら捕まえんのに...何人犠牲にした?」
「haha。確かにそいつら捕まえるのは、苦労したぜぇ?何せ、生き残りは4人。8人返り討ちであの世生きよ。まぁ、流石は幹部様って所か。こっちもそれなりに手練を寄越したが、そいつがいなければ全滅らしかったぜ。」
「まぁ...そうだろうよ。何せ俺自らが指名した人選だ。」
「ヘッドォ...いつコイツ切ってもいい?もういいっしょ?」
「せっかちな野郎だ。まぁ、やる事に変わりはない。商会のリーダーさんよ。partyは好きだろ?人間皆好きさ...。楽しいからなぁ。イッツ・ショー・タイム...」
その瞬間、ヒャッハーやらキヒヒヒヒとか、どこの世紀末だよって感じの奇声を発しながら、俺に襲いかかってくるプレイヤー達。捕縛された傭兵たちが心底悔しそうに、そして、逃げてくださいやら何やら色々と叫ぶが、仲間がこの場で危険な目にあっている以上、引くことは愚か、負けることさえ許されなくなった。
俺は、自慢の反応速度とスピードで、襲いかかる剣を、槍を、投げナイフを、捌きながら片手間で投げナイフを投げる。
何本か当たるが、ひるむ様子はない。毒でも塗っておくべきだったか。
俺がこの場で誰も殺さない...殺せないとでも思っているのか攻撃を受けようが、向かってくる。
「はぁ...何を勘違いしているのやら。」
「あ?何言ってやがる!」
そう言いつつ切りかかってくるプレイヤーを、プレイヤーの心臓を、細剣で貫く。
HPがレッドゾーンを超え、表示が0になる。
パシャーンと、気く分には子気味のいい音だが、このゲーム内ではその音を出したものは死ぬ。恐怖の音色が響き渡る。そこで一瞬硬直する周りのプレイヤー目掛け、頭、胸を集中的に刺突、立て続けに消えていく。
「誰が殺せないと言った?殺さないだけであって、仲間の危機である以上、ここにいるのは、対人戦に秀でた攻略組のプレイヤー...と思った方がいいぞ。」
その言葉とともに警戒がより高まり、俺の攻撃を
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