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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
破滅の冬
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り難しい様子。加えてこの雪。はっきりいってスノーノイズとほとんど変わりのない状況なのである。

「あれは・・・ジュビアと・・・シェリア・・・かな?」

そんな困難な条件にも関わらず、ビッグスローはあるビジョンに映る2人の少女の魂を確認していた。

「ジュビアはどうなってるの?」
「なんだ?全然動いてるように見えねぇけど・・・何やってんだ?」

彼が捉えた水の魔導士の天空の魔導士は何やらくっついたままほとんど動きがない様子。なぜそのようになっているのかというと・・・

「さ・・・寒い・・・」ガクガク
「これ絶対レオンの魔法じゃん・・・」ブルブル

2人は吹雪のせいで気温が下がってしまい、あまりの寒さに一時休戦し、抱き合って暖を取っていたからだった。






















全く動きがないジュビアとシェリアはさておき、この吹雪の中でも先程までと一切変わらず・・・いや、むしろ激しさを増している戦いが繰り広げられていることを皆は知らなかった。

「アイスメイク・・・白虎(スノータイガー)!!」
「アイスメイク・・・氷欠泉(アイスゲイザー)!!」

その戦いを行っているのはグレイとリオン。彼らは視界がほとんどないこの状況下でも、次から次へと造形を作り出して相手に的確に放っていた。
なぜ彼らが普通に戦えているのか。それは至って簡単な理由だった。

「この程度の雪、ウルとの修行に比べりゃあどうってことねぇ!!」
「あぁ!!その通りだな」

彼らは幼い頃に師匠であるウル・ミルコビッチの元で修行をしていた。その場所は極寒の雪山。しかも服を脱ぎ、ほとんど裸に近い姿でやって来ていたのだ。多少気温が低かろうが、風が吹いていようが関係ない。むしろ彼らにとってこれは自分の力を最大限に引き出す最高の環境。故に両者ともに激しく魔法をぶつけ合っているのだ。

「なかなかやるなぁ、グレイ。さすがは俺の弟弟子だ」
「珍しいこと言うなよ、リオン!!また雪が強くなんだろうが!!」

冗談混じりに魔法を繰り出し続ける2人の青年。その顔は戦っているというのに、どこか楽しそうに見えた。























「くそ!!どこいった!?」

辺りを見回し見えない敵を探すラクサス。だが、目の前に何があるのかさえ確認することができないのに、どこにいるのかもわからない敵を探し出すことなどできるはずもなかった。

「ヤバいな・・・どうする?」

相手は自分よりも格上。それはわかっている。だからこそここで見失ってしまうとあちらからの攻撃に対応できずに、やられてしまう可能性を意識してしまい、身動きが取れ
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