破滅の冬
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に、全ての魔水晶も真っ白になってしまっていて何がどうなっているのかわからないカボ!!』
全ての・・・しかも、ドムス・フラウまで吹雪に襲われている?それってもしかして・・・
「まさか・・・レオンお前・・・
街全体に吹雪を吹かせているのか!?」
「そうだよ」
「!!」
後ろから肯定する声が聞こえてそちらをすぐさま振り向く。そこには吹雪の中のせいで見えづらくなっているけど、間違いなく敵であるレオンがいた。
「これが俺が“氷の神”と呼ばれ、1年前にS級クエストを何度もクリアさせてきた由縁だ」
俺の顎に手をやり、顔を少し上げさせるレオン。なんかキスでもしようと思ってると考えてしまうような行動を取るレオン。多分シェリア・・・いや、こいつの顔だと誰にやっても落としてしまいそうな気がするな。
「お前はこの吹雪で視界を遮られている。対して俺は氷の魔導士・・・この程度の吹雪は一切問題ない」
そう言うと、雪で隠れていたレオンの腕が突然腹部に入るのを感じた。
「悪いけど、ここではお前は俺には勝てない」
呟くレオン。だが、彼の拳を受けてしまった俺は一瞬のうちに意識を失い、吹き飛ばされてしまった。
第三者side
ここは大魔闘演舞が行われているクロッカスの中央に位置するドムス・フラウ。ここでも街と同様にレオンの魔法で吹雪が吹雪いていたが、現在は収まっている。
『大変お待たせ致しました!!たった今、ドムス・フラウの周りに術式を張りました。・・・のはいいのですが・・・」
視界が回復したのはバトルに関係のないこの場所だけ。大会に出場し、戦っている魔導士たちの周辺は身を凍えさせるような猛吹雪に包まれており、魔水晶ビジョンから見える映像はただ真っ白なものだけ。観客たちは何がどうなっているのかわからず、ざわざわと近くの人と何かを話していることしか出来なかった。
「どうだ?見えるか、ビッグスロー」
「さっきも言ったけど、モニター越しじゃ魂も見辛れぇんだよ。おまけにこの吹雪だからなぁ・・・」
そう話をしているのは妖精の尻尾のフリードとビッグスロー。彼ら2人とエバーグリーンは目に魔法を持っており、通常の人間よりも視覚が優れているのだ。
中でもビッグスローは人の魂を見ることができる。そのため、先程ガジルとローグが影になって戦っていた時も仮面を外して展開を見守っていたのだが・・・
「お!!あのモニターに映ってるのは見えてきたな」
生で見ているわけではないので判別がかな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ