破滅の冬
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「ぐああああ!!」
水のブレスを受けて後方に飛ばされていくレオン。俺はその間に体に巻き付いている大蛇を同じようにブレスで破壊する。
ドガァン
レオンが飛んでいった方向から大きな音が聞こえる。そちらに目を向けると、建物にめり込んでいるレオンが見えた。
「マジかよ・・・完全に動きを封じたと思ってたのに・・・」
ドサッと壁から地面に落ちるながらそう言う。やはり咄嗟に放ったブレスだっただけにあまり効果があるようには見えない。だけど、それでもダメージは与えられているようで、レオンの体には傷がしっかりと刻み込まれていた。
「頭だけは動かせたからね。ソフィアが言ってたことが今わかったよ」
4人で戦っていた時にソフィアがグラシアンさんに拘束された時に、頭だけで俺の魔法から身を守っていた。確かに体は拘束しても頭までは拘束することはないと思う。そう考えるとこれって以外と使えるんじゃないかな?ただ、頭突きをするにも勢いをつけないとダメージをあまり与えられないから意味ないかもだけどね。
「なかなか魔法が当たらないよな・・・でもあれをやるとジュラさんとシェリアまで巻き込んじゃうし・・・」
俺の方を見つめながら思考を巡らせている様子のレオン。一体何を考えているのかわからないけど、ジュラさんとシェリアを巻き込むって・・・どういうこと?
「いや!!大丈夫だな!!あの2人ならなんとかしてくれるだろう!!その後のことは俺は知らん!!」
いきなり声を大にして言い訳のようなことを言い出すレオン。すると、彼は全身に力を入れるに体勢を整える。
「氷神・・・・・破滅の冬!!」
彼がそう叫ぶと、突然風が激しく吹き荒れる。あまりの強風に飛ばされないように足に力を入れていると、次第に視界に白い粉のようなものが入ってくる。
「な・・・なんだこれ?」
白い物体が何なのかわからずにいると、徐々にではあるが、風が冷たくなってきているように感じる。そして体が冷え来るのと同時に、目の前が真っ白になった。
「ま・・・前が・・・」
視界が遮られたことで白い物体の正体がなんだったのかようやく気づく。あれは雪・・・つまりこの視界が何も無くなってしまった原因は“吹雪”なんだ。
「やるなぁ、レオン」
第三者side
その頃、クロッカスの街で戦っている魔導士たちにある異変が起きていた。
「あああああ!!」
ミネルバの魔法により足を繋がれたエルザ。彼女はミネルバに振り回されて、建物の屋根を支えている柱へと叩きつけられていた。
「エルザ!!」
「らしくねぇぜ!!チクショー!!」
「足の
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