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星屑の漂流者
Lost Memories
プロローグ
5 天ノ峰歴史書より
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少女の子孫ということなのかな。
 でも、『知っているはず』と断言していた辺り、もしかしたら少女本人なのかも。
 ……でもそれだと、千年以上も生きていることになる。仙人か何かってことかしら。

「千年だけに」




 …………。

 うう、今日も冷えるわね。寒い寒い。
 それにしても、どうしてこんなに入り組んだ道に、要救助者は入っていったのだろう。こんな整備も舗装もされていない、生い茂った環境に行こうと思ったのかな。この先には何もないはずなのに。

 まさか、本当に自殺願望がある人だったりね。
 いっそのこともう帰――

「うわあああああああああああああああああああん」

 ――る必要はなさそうね。こりゃ素で迷ってる。アホかしら。

 見えないものの、直ぐ側に居ることが分かったから、その方角へと向かって行った。
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