宇宙編
邂逅編
第21話 専用機2
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な感情を殺し、目的に向かいひたすらに冷徹な自分と感謝の念に溢れたもう一人の自分を引きずりだした。
「そうか、ありがとう、ジゼル。ここまで来ることができたのも、君のおかげだ」
「いえ、私は貴方に仕えることが自分の使命と心得ています。何よりの至福です」
表情一つ変えずに彼女は言ったが、これは本音だ。長年付き合ってきた俺ならわかる。
「君は微妙にマゾヒストな所があるからな。戦いでそれはよせよ」
「…はい」
「では、行ってくる。もうドーベン・ウルフの出撃準備は完了してるだろう?」
「ええ、行ってらっしゃいませ、少佐」
愛機のコックピットに乗り込み、一人呟く。
「あの言い方はあんまり…だな」
「グレイブ少佐、発進どうぞ」
オペレーターの声により、カタパルトが動き出す。
「ドーベン・ウルフ、行くぞ」
宇宙に獄狼が放たれ、激闘の幕が今上がった。
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