幼少期
一話 魔法少女?
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クリスティ、見えないのは次女のフェイだ。
「ただいま、フェイはどうした?」
「林でかくれんぼをしていたら見つからなくなって…」
「お母さんたちに探してもらおうと…」
「わかった、今魔法で探す。」
魔力を活性化させると、ヘッドバンドの横から金色の羽が生える。
使い魔の『妖精さん』の羽が発現したのだ。
妖精 ・・・彼らは何処にでもたくさんいる。海にも空にも森にも町にも、家の中にだって存在する。
だが、多くの人には見ることすらできない。
私が彼らと出会ったのは産まれて数日後のことで、目が覚めたら目の前に飛んでいたのた。あのときは驚いたな…
最初に会った妖精さんが、私の使い魔になっているイージスだ。
続けて固有魔法を発動させる。
固有魔法『ネットワーク』
これを使えば、周囲の妖精さんたちと意思を伝え合ったり知識や感覚を共有することができる。
林にいる妖精さんに『アクセス』し、問いかける。
(妖精さんたち、近くに小さな女の子がいないか?)
『いーえ』
『のー、あい でぃどぅんと』
『しらないです』
『だれですかー』
『そんなことよりまかろにたべたい』
『んー、さっきみた』
『みっかまえになら』
『ちくわ大明神』
誰だ今の
とりあえず、先ほど見かけたという妖精さんのところへ行こう。
◇ ◆ ◇
私はかくれんぼが苦手です。いつも妹たちにすぐ見つかってしまいます。
だから今日は気合入れて、高い木の上にかくれていました。
「で、降りられなくなったわけか。」
助けにきてくれたのはお姉さま。クールでなんでもできる、私が大好きな人だ。
安心したら涙が出てきました。
「もう、泣くな。ほらこのハンカチで涙を拭け。」
「だって私、見捨てられたのかと」
「そんなことないぞ。ルナとクリスティは母さんたちを呼びに行ったんだ、フェイを探す為に。」
「二人とも怒ってないかなぁ…」
「母さんも怒っているかもしれないな。フェイだけおやつ抜きかも。」
「ひえぇ!」
「冗談だ。」
お姉さまに背負われて木からおりました。
「お姉さま。」
「何だ?」
「 ありがとうございます。」
「 どういたしまして。」
◇ ◆ ◇
帰ってティータイムを楽しんだ後、私はバスルームにやって来た。だがお湯に浸かりに来たのではない、 魔法の練習だ。
・・・・・・・・・
今、私はバスタブに満たした水の上に立っている。箒のような補助具を使わないので、なかなか難しい。
こんな修行を続けるのは、この世界に来てから色々考
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