暁 〜小説投稿サイト〜
天才小学生と真選組の方々。
宴会のお誘い
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「おーい、恋奈ぁー」
沖田の気の抜けた声。見回りの時間だ。
「はぁーい!今行くー!」
お気に入りの赤色の傘を持ち、沖田のところへと走る。
「ごめんごめん!遅れちゃったー!」
「遅れたって言っても大遅刻でさぁ。俺の後に真選組に入ってきたくせに、生意気な事しないでくだせぃ。」
「るっさいわねー。ちょっと遅れただけじゃない。一応同い年だし、幼馴染なのよ?それに私がマイペースで自由人だって事ぐらい分かってるでしょ?ちょっとは見逃しなさいよー」
「いや、でも恋奈は一応俺のs「早く行けコルァァァァァァァァ!」あ、マヨ方がお怒りになった。早く行くぞ、恋奈」
「ほーい」
と、お怒りになったマヨ方を一人置きっぱなしにし、私と総悟は急いで屯所を出た。
でも、私と総悟のコンビ。当然、真面目に見回りするわけもなく…
「あ。ねえ総悟。あそこの団子、美味しそう。おごれ。」
「は?なんで俺がお前におごらなくちゃいけないんでさぁ。」
「別にいいじゃーん。総悟と私の仲なんだしー」
「嫌でさぁ。」
「…チッ。ケチくさい奴め。」
「うっせぇ」
まあ、これもいつもの光景。だけど、今日総悟がおごってくれないのはなんか変。
ま、いいや。
その時はそう思っていた。でも、これをきっかけに、「普通」が「異常」に変わっていくことになった。

「恋奈ぁー!!!!!!!!!!!!!」
と、遠くからかわいい声。神楽ちゃんだ。
「神楽ちゃーん!会いたかったよー!」
と、二人で抱き合う。傘がぶつかりあうけど、そんなことより神楽ちゃん!
神楽ちゃんも夜兎族。だけど私と違ってすっごいかわいい。性格は…。良いとは言えない…けど!
「恋奈ー、会いたかったネ!」
「うん、私もー!昨日もあったけどねー!」
神楽ちゃんがクリクリした目でこっちを見てくる。あーもうっ、たまらん!
「神楽ちゃーん!」
向こうから走ってくるのは神楽ちゃんと一つ屋根の下で暮らしている、志村新八くん。しっかり者なんだけど…ドルオタでちょっとうるせぇのが玉にキズ。
「神楽ちゃん、急に走り出したらダメじゃん!どこに行ったのかと…」
「ダメガネは意味ない心配しなくていいネ。もっとダメになるヨロシ。」
「何その『嘘ついたら閻魔様に舌抜かれるよ』的な教訓。」突っ込む新八くん。今日もキレキレ。
新八くんが「あ」と私たちに気がついた。
「沖田さん、如月さん、おはようございます!」
「おはよー」
総悟は黙って頭を下げる。そして私に「おい、行きまさぁ」と声をかけて、勝手に一人で歩き出す。
「もう、総悟ったら勝手なんだから。…んじゃ、またね、神楽ちゃん、新八くん!」
二人に別れを告げて、慌てて総悟の後を追う。
少し歩いて、私は総悟に話しかける。
「んね、総悟?」
「ん?」
「万事屋寄ってかない?
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