暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
激闘、マイアミチャンピオンシップ!
二十四話 ー開幕、舞網チャンピオンシップ!!ー
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う駄目だと諦めかけたその時、タッタッタッとデュエルコートへと向かって駆けてくる音が聴こえて来た。
そして待ちに待ったその人物は客席へと通じる出入り口から現れると勢いそのままに二階の客席から戸惑う事なくジャンプした。
「トウッ!」
いきなり現れたと思いきや幅のある客席を飛び越えるという大ジャンプ。デュエルコートに颯爽と現れた優希にオオオッ!と観客から拍手が送られる。
「あはは、間に合った?」
「優希……遅いわよ、バカバカ、馬鹿!」
「……ごみん」
存分に待たされた柚子は怒ってますと態度で示すが表情は嬉しそうに笑っている。
だが、いくら柚子たちが許してくれようと私は彼女らに言わなければならない事がある。
「ごめん!勝手に塾を抜けて……!」
「…………優希」
頭を下げて誠心誠意謝罪をする。これが私がやらねばならないこと。これはけじめだ。そうでもしなけりゃ前には進めないから。
「……許さないわよ、馬鹿!あなたは私が倒す!だから、優希も本気で私と戦ってよね!!」
「柚子ず……」
「柚子ずっていうなぁ!」
「……あぶなぁ??」
激昂した
柚子
(
ず
)
がどこからか取り出したハリセンを全力で投擲してくる。それを上半身を反らす事で躱すと再び柚子へと向き直る。
「わかったよ。私の持てる全力で柚子を倒す!」
「私だって、強くなったんだからね!」
柚子が私に向かって熱い言葉を返す。 そして、それに感化されたのか『熱血だぁ!』と客席からは相変わらず暑苦しい塾長の声援と『塾長、煩い!』と年少組の容赦ない言葉が聴こえてくる。そして、客席の最前列に見慣れたトマトヘアーを見つけた。
『優希!俺は気にしてなんかないからな!だから、お前のエンタメを俺に魅せてくれ!』
「……遊矢」
親指を立て、サムズアップで返すと向こうも同じように返してくる。
「ありがと……みんな」
誰にも聞こえないようにぼそりと呟くと柚子と向き合い、一定の距離を保つ。それが合図となり、ニコ・スマイリーは声高らかに宣言する。
『さて!両者の準備が整ったところで、本日初のアクションフィールドを決めましょう!
空中のホログラムに一枚のカードが写し出される。
『アクションフィールド【無限架橋】、発動!!』
デュエルコート全体が虹色の光へと包まれ、殺風景な風景を変化させていく。それとともに私たちの足元がせり上がり、幾つもの廊下かが、階段が形成され結合し足場を作っていく。
「ーーー闘いの伝統に集いしデュエリスト達が!
「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!フィールド内を駆け巡る!」
初めにお決まりの口上を叫んだ柚子に続くように次
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