to you 雪月花
出会った悪童達(義之)
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った。
その日渉のテンションは見てすぐわかる位に下がっていた、そんな渉の様子を見ながらも俺は真面目に授業に取り組むのだった。
「やれやれ、いつまで引きずってるつもりだ」
「んなこと言われてもよ、やっぱさ!青春には恋愛がつきものだろ!教師と生徒の垣根を越えた恋があっても良いじゃねぇかよぉ〜」
「どんな起承転結があってそんなことになる、のやら。ほら、早くしろ早くしないと学食の席が埋まってしまうぞ」
「わかってるよ、はぁ〜俺の青春は真っ暗闇だぜ」
未だに未練たらたらな渉を引き連れて学食へと向かう、ここの学食は中々に種類が豊富であり利用する学生も多い。
なので出遅れると席の確保が難しくなる、購買で済ます者もいるがそこも激戦区だ。同じ激戦区なら肉体的疲労が少ない方を俺は取る。
学食に辿り着くと既に8割がた席が埋まってしまっていた、俺と渉は席とりと購入の二手に分かれる。
購入は渉が、席とりを俺が担当する事となった。辺りを見渡すと二人が座ることのできる席は中々見つからない、席が空くまで待とうかと思っているとテーブル席で一人食事をしている男子生徒を発見する。
空いている席を見ても荷物などが見当たらないため恐らく一人だろう、相席をお願いしてみるか。
そう思い俺はそのテーブルに座る男子生徒に声をかける。
「すまない、少し良いか?」
「はい?」
これが俺と義之のファーストコンタクトであった。
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