to you 雪月花
出会った悪童達(義之)
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結局あの後杉並と接触はする事ができずにその日は終了した、下校の際やけに茜と杏の機嫌が良かったが何かあったのだろうか?
二人とは別のクラスなので普段は帰りのバスの中で今日の出来事などを話す、どうやら自分たちと友達になりたいと言ってきた女子生徒が弄りがいのある生徒らしく暫くは退屈せずに済みそうで杏は終始ご機嫌だった。
その言いように流石の茜も苦笑いしていた、俺たち二人は杏の複雑な家庭環境を知っている為杏が必要以上に他人と接点を持とうとしない点についてあれこれ言うつもりは無い。
だが、願わくばその女子生徒が杏に変化をもたらす様な存在になってくれる事を祈る。現に茜はその女子生徒、月島 小恋【つきしま ここ】は茜の目から見ても素直で良い子らしい。
まあ、素直すぎて逆に弄った時の反応が良すぎて茜もつられて弄ってしまうみたいだか。
日は変わり翌日、教室の雰囲気が少し騒ついている中俺はクラスメイトと軽く挨拶を交わしつつ自分の席に座る、そしてそれを見計らってか一人の男子生徒が駆け寄ってきた。
「おいおい、ルルーシュ聞いたかよ!?」
俺の席に駆け寄って来たのは制服のボタンを全て外しその下に色付きのTシャツを着た男子生徒だった。
「騒がしいな渉、なにかあったのか?」
俺に話しかけてきた男子生徒の名前は板橋 渉【いたばし わたる】どうやら俺のことを知っていたらしくそれがきっかけで交友をもつこととなった。
今回の件、スポーツテストの際に一枚噛んでもらうつもりでもある。こいつの人脈の広さは俺も驚いた、既に本校生とのパイプを持つ渉、今回はその人脈の広さを使うことは無いだろうが後々役に立つと見ている。
本人も祭りごとに関してはノリノリであるため協力者にするにはこれほど適している人物はそうはいないだろう。
「ああ、聞いてくれよ。実は今日からよ教育実習生の人達が来るらしいんだけどよその中によスッゲェ綺麗な女の先生がいてよ」
「それがまたマジで美人でよ、そんな人が俺らのクラスに来たらと思うとよ〜朝からテンション上がりっぱなしなんだよ〜。」
「しかも、スタイルも抜群でさぁ!そんな人が俺らのクラスに来たらと思うとよ男たるもの興奮しないほうがその先生に失礼ってもんだろ!」
握り拳を掲げながらなにやら熱弁する、その話にクラスの男子生徒数名が同調する様に頷いていた。
その光景を女子生徒たちは白い目で見ていた。
その後緊急集会で体育館に集められた全校生徒の前で教育実習生たちと顔合わせすることとなった、その中渉の目当てであろう女性がいたが残念ならがら別のクラスに配属されることとなった。
俺たちのクラスに配属されたのは中年の男性であ
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