暁 〜小説投稿サイト〜
本気で挑むダンジョン攻略記
Chapter T:to the beginning
プロローグ
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
...あっ!?

「お気づきのようですね。私は別に"エースからキングまで1枚ずつとは言ってません"から。」

 そうして開かれた残りの12枚は全てエース(1)から3までの数だった。

「…やっぱり狙ってやってません?」
「まさか。先程言ったでしょう?ランダムだと。天文学的な確率ですが、万が一という奴が一発目に来た、それだけでしょう。」
「そもそも未開封の奴をシャッフルしてないのに何でその並びなんですか...」
「しましたよ?迅すぎて見えなかっただけでしょう。」
「ナニソレコワイ」

 トランプとか庶民的だなぁとか思ってたのにいらんところで神様クオリティだった。

「それに、先程も言ったようにどうせ結果は変わりません。」
「はいはい。そういう事にしておきますよ。それで特典ですよね。何でも良いんですか?」
「ええ。後これは個人的なアドバイスですが持ってくる特典の元ネタは一つの作品に絞った方が良いです。パワーバランスとか色々と補正もかかりますし、悪影響もありますので」
「例えば?」
「この前『鋼の錬金術師』の手合わせ錬成の錬金術と『とある魔術の禁書目録』の異能無効化能力の手を願った者がいたのですが、結局手合わせ錬成出来ずに直ぐに死にました。」
「それは只のアホだろ」
「私もそう思います。後、随分前に『Fate/staynight』のランサーの宝具と『ルパン三世』の次元の射撃能力を願った者は結局作中での結果から銃は必中するが宝具は必中しないという補正が...」
「兄貴ィ―――!!!」

 それは不憫すぎる!ランサーの兄貴はカッコイイんだぞ!それをあんなおっさんの方が上だと!?

「かくなる上は俺がその常識を覆す!」
「結果は変わりませんからね?」
「…やっぱり辞めときます」

 誰だって自分の身が可愛いのさ。すまん、兄貴。

「取り敢えず、出来れば一作品で固めれば良いんだろ?」
「ええ。あくまで個人的なアドバイスですが。補正はそこまでかからないかと。」

 特典か...別に戦闘系のスキルでも良いが折角転生するのだ。わざわざ死亡率が高い冒険者になる必要も無いしやっぱり生活系か?料理、掃除、洗濯は勿論言語や商売の才能も便利だろう。いや、可愛い娘捕まえるためにイケメンになるのも男としては捨てがたい。

「あ、一つだけ言い忘れてました。転生する際にノルマが課せられます」
「へえ、そういうのがあるんだ。主人公と関われとかそんな感じ?後は何歳まで生きろ〜とか?」


「ダンジョンを制覇する事です」


「…ごめん。耳がおかしいみたいだ。もう一度言ってくれない?」
「ダンジョンを制覇する事です」
「嘘だよね?」
「ダンジョンを制覇する事です」
「何度も言わなくても良いよ!?ていうかマジで
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ