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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第216話 ヨツンへイムの異常と金髪の美女
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まで懐かれたら、確かに可愛らしいと思ってしまうだろうか。
「あ、あははは……」
「うんー、笑うしかないねー」
「はははっ、しっかしまぁ、ほんとでっかいわねー」
「……ふぅ。なんだか、警戒しちゃったのが馬鹿らしくなってきたわ」
「ですよね? 良い? ピナ。トンキーは大丈夫だよー」
「きゅるるっ」
そのやり取りを笑って見ていたのは5人と1匹だった。
大体、全員が慣れたであろう、と思えるのだが、クラインだけはまだ引きつっており、僅かずつではあるが、後ずさるのだが……、この場所はあまり下がりきるだけのスペースは無い。
すると、トンキーはプレイヤーの感情の機微を読み取る事が出来る、識別する事が出来る高性能AIが搭載されているのだろうか、長い鼻を伸ばして、ふさふさと毛の生えた先っぽで、クラインの逆だった髪をわしっ、と撫でた。
「うびょるほっ!?」
何とも形容しにくい妙な声を出す方な使いの背中を、キリトは容赦なく押した。
「ほれ、背中に乗れっつってるよ」
「そ……、そうは言ってもよぉ、オレ アメ車と空飛ぶ象水母には乗るな、っつうのが爺ちゃんの遺言でよぉ……?」
「ん? 前にエギルのトコで、爺ちゃんの手作りを振舞ってくれなかったか?」
「うぐっ……」
「はい。リュウキの記憶力は 半端ないから。動くコンピュータだから。間違いなーし。ってなわけで、いけって。干し柿、すげぇうまかったから、また下さい!」
そう言いながら、容赦なくクラインの後退る身体をひと押し。クラインはおっかなびっくりと、乗り込んで、平らな背中に移動した。
「はぁ、別に普通だろ……。人を変人奇人みたいに言わないでくれ」
「ははは。ま、しょーがないだろ? 実際、記憶力やばいんだから」
全然同意出来ないリュウキだったが、一先ず言い返す事はなかった。
次に、相変わらずの度胸を携えているシノンと、動物好きの対象にトンキーも含める事にしたらしい。リズベットも『よっこらしょ!』と、普段気をつけてるのに、乙女らしからぬ掛け声で続いた。
初めてではない アスナ、レイナはぴょーんっ! と飛び移る。
「……宜しく頼む。トンキー」
ある程度乗り込むのを見届けた後、トンキーの鼻の付け根をひと撫でして、乗り込むリュウキ。
「人数いっぱいで重たいかもしれないが、頼むよ、トンキー」
キリトも同じ様に、鼻の付け根辺りをがりがりと掻いてやると、リュウキに続いて、この全長10mある邪神級モンスター、トンキーの背中に飛び乗った。
これで、全員が間違いなく揃った。
「よぉーーしっ、トンキー、ダンジョンの入口までお願いっ!」
リーファが叫ぶと同時に、長い鼻を持ち上げてもう一啼きし、トンキーはその
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