第九章 長い長い一日
第三話 長い一日
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壁に囲まれ、出口は目の前にあるだけ。
ただシンプルで何もない。
普段は訓練場にでも使われているのだろう。
派手に戦うにはちょうど良かった。
私は後ろからの気配に気づいて半身ほど右にずれた。
横を何かが通過する音と気配がしたが、見ることはできなかった。
見えないトリガーだろう。
カメレオンを武器に使用しただけなら、物体はあるわけだし、防ぎようもある。
「刺さればいいのに〜
避けず刺されば楽になれるよ?」
「あいにく、刺さる趣味ないの。
Mが受けとは限らないわけだし。」
「刺さればキモチイイかもよ?」
「はぁ・・・聞いてた?
まぁあんたには用ないから。」
「魔法使いじゃないから?」
私は冷たい目で見つめているのだろう。
自分の顔は自分では見れないので理解はできないが。
女の顔と声が不愉快だと、理解はしている。
見れない武器が私に襲いかかった。
アフトクラトルでユウが使っていた大剣で防ぐが、見れない武器は一つではないらしく、多数とんでくる。
キリがない。
見れない武器はシールド代わりになるほど耐久度があり、弧月より硬い。
双月の耐久度はあるはずだ。
私は接近戦にもち込んだ。
相手は防ぐ訳でもなくただ笑いながら私を見た。
その時、私は斬れなかった。
ユウの姿を女に重ねて見たのだ。
それが判断を体を鈍らせた。
「はい、おしまい。
あっけないわね」
『戦闘体活動限界』
生身の私はすぐに冷静になった。
過去より今、ここで、死なないことを優勢するために頭は動いた。
気配をみながら、逃げれそうな場所に・・・
「って無理よね」
生身で戦うには今まで霊力頼りだった。
トリオンなしで戦うには無謀すぎる。
応援が来るまでの時間稼ぎをする体力は私にはない。
あくまでも女子なのだ。
降参する気など当然ない。
私が思い付いたのは、見れない武器を仲間に気づかせる手段だった。
「死んでくれる?」
「独創性のない台詞ね」
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