第一話
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刀で突き放し、俺も走る途中で見つけた箒で突き飛ばして対処した。
頭をかち割らないのは、それをして足を止めてしまうので下手をすれば周りに囲まれて餌となる可能性が高いからだ。出来る限りは、無駄な戦闘を避ける手段であった。
「ん。アイツらは?」
職員室の近くにゾンビに囲まれている二人の生徒がいた。一人は小柄な肥満体系の眼鏡をかけた少年。小柄だが強気な表情が特徴なツインテールの女子であった。
「仕方ねえ、銃を使う。援護しろ毒島!」
「了解だ!」
俺はハイパワーに装備を変えて狙いを<奴ら>に照準を合わせる。9mmパラべラム弾が火を噴く。吸い込まれるようにゾンビの頭部に命中して<奴ら>は倒れていく。毒島も木刀でゾンビを吹き飛ばして、壁のほうに追い込んだと同時に木刀で撲殺した。
「うし、何とかなったな」
「そうだな」
俺達が一息ついた時に、小柄な眼鏡少年が一目散に俺の方に走ってきた。不覚にも予備動作が見えない程に素早かった。
「こ、これは!ジョン・ブローニングの傑作銃の一つのFN社が開発した。ブローニングハイパワーじゃないか!!世界初で拳銃でダブルカラムを採用。現代で活躍する拳銃に多大な影響を与えた拳銃の一つだ!」
お、おう。説明ありがとう少年。
「興奮するのもいいけど、とりあえず名前を教えてくれ。後で好きなだけハイパワーを触らしてやるから」
「あ、すいません。僕は二年B組の平野コータです!」
「俺は三年C組の田中一郎。ありきたりな名前というツッコミは受け付けないのでよろしく。ほい、約束だ」
俺はそう言ってハイパワーを平野に渡した。その興奮気味な様子に思わず引いてしまうほどだ。というか危険なオーラが感じるし。まあ、今は敵もいなし別にいいか
「危ないとこだったな」
「うるさいわね。私は天才なんだから大丈夫よ!」
見た目通りにきつい性格のようだ。プロモーションは最高なんだが、性格でダメにしてしまうな。まあ、一部の男子からは受けそうな性格だが。
「さっきあの少年に名前を教えたから自己紹介はしないぜ。それで、君の名前は?」
「高城沙耶よ。それといちいち芝居かかったセリフをやめなさいよ。キモイわよ」
何ともまあ強気な女性で。だけど足が震えて、誤魔化してるのは誰の目から見ても分かりきる光景だが、そこは、あまりツッコミを入れる事はしないでおこう。
「あ、高城!」
更に他にも生徒たちが来たようだ。男女の二人組だ。まあ、あれだけ派手なドンパチを起こせば嫌でも目立つか。これは、どうやら大所帯な予感がするな。
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