第一話
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ん。反対方向から足音が聞こえるが、またゾンビが近づいて来たのか?
「田中君か」
「ん。毒島か?無事だったようだな」
3年の進級時にクラスが別となった毒島冴子であった。となりにいるのは、確か保険室の校医の鞠川静香先生だったかな。そのおっとりした表情とスタイル抜群で巨乳でもあるため、学校の男子生徒達から絶大な人気を誇る。毒島とは別ジャンルの美人である。
毒島が女傑の大和なでしこなら、鞠川先生はおっとりとしたお姉さんキャラと言った所かな。
「さっきから激しい音が聞こえたと思えば君がやった事だったのだな」
「おう。このハイパワーで死体もどきを殺しまくってた」
そう言って俺は、ハイパワーを二人に見せる。
「で、でも。学生の君がどうして銃なんて持ってるの?」
鞠川先生の最もな指摘である。確かに銃規制が厳しい日本で、ただの学生が普通に学校で銃なんてぶっ放す光景は怪し過ぎるものな。
「今はそんなこといいじゃないですか。それより、二人は何処に向かうんで?」
「職員室だ」
何でも二人は、学校を脱出する足である車のカギが職員室にあるので取り向かう途中であったようだ。その説明を受けた俺は、ある提案をする。
「だったら俺も手伝うよ。その見返りに、俺も車に乗っけてくれない」
「当然だ。一緒に戦うならば拒否する理由もない。先生もよろしいか?」
「ええ。私は良いわよ」
こうして一人は頼りない先生だが、戦闘に関しては信頼できる毒島が仲間になるのは生存率が高くなる。これは、非常時においてはありがたい事だ。
「出来れば、あまり銃を使わないでくれ。ゾンビは音に敏感に反応する。撃って進んでいては、学校に存在するゾンビがここに全て集中する羽目にもなる。」
「いや、それに関してはマジで悪いことした」
何の下調べもしないで銃をぶっ放す事で、自分を不利にしていたとはな。まあ、銃を持ってデスバレットのキャラの身体能力を保持した事で俺はどうやら慢心してしまったようだ。例え一般人より遥かに高い身体能力を保持しても、扱いを間違えれば自滅する。
それは分かりきっていたのに、まさか自分がそんな状況に陥るちいるとはな。
(この世界をなめすぎだな……俺は……)
こんな初歩初歩でつまずいてちゃあ、プレイヤーと対峙する前にゾンビ共に食われてゲームオーバーだ。それを俺は理解していなかった。銃を持っているからって絶対的なアドバンテージを持っているわけではない。使えば頼もしいが、逆に使い何処を間違えると自分の首を絞める羽目になる。
そして二人と行動を共にすると決めて移動を再開した。銃をむやみにぶっ放すわけにもいかないので、出来るだけゾンビを体を突き飛ばす程度で対処した。毒島も木
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