宇宙人の手掛かり
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理矢理にシカせんべいを押し付けた。
「…!?わっ、わわ!!なんだなんだっ!?」
すると、何処かからドタドタ走って来たシカが、SPの持っているシカせんべい目掛けて飛び掛かって来た。
「シ、シカ!?どうして此処にいるんだ!ひえーっ!!」
そう言うとSPは全力疾走でこの場を走り去って行った。
「行っちゃったな…」
「うーん、シカせんべいのパワー恐るべしだね〜」
そう話す心美に俺は口を開く。
「天使のような笑顔でシカせんべいを無理矢理押し付ける奴の方が恐ろしいけどな…」
「お兄ちゃん何か言ったかな?なんか私の方が恐ろしいって聞こえたんだけど?」
「いや、何でもないです…」
「よろしい」
(やっぱり心美を方が圧倒的に恐ろしいな…)
俺がそんな事を改めて実感していると壁山が話した。
「でも、これでやっとシカ公園の入れるッスね」
「ああ。総理が拐われた場所でエイリアの手掛かりを探すんだ!」
円堂のその言葉が合図だったかのように、俺たちはシカ公園に足を踏み入れた。
「くっ!足が…!やっぱりこの間の試合のダメージがまだ…」
「どうした風丸?」
階段を上がってくるのが、遅かった風丸に俺は声を掛けた。
「い、いや…。なんでもないさ」
「そうか…。早く行こうぜ風丸!」
「あっ、この巨大シカ像!ここがTVに映ってた総理の誘拐現場です!」
俺たちは総理が誘拐された現場…。巨シカ像の前に辿り着いた。
「うう…。首が真っ二つッス!ぶるぶる…」
「それにしても、随分広い公園だな」
「宇宙人の奴ら、此処から総理を一瞬で連れ去ったのか…」
すると風丸が何か見つけたようで、俺たちに声を上げる。
「皆!此処に落ちているのは…!」
そこに落ちていたものに、俺たちは息を呑んだ。
俺は一時の沈黙を破るように口を開く。
「…黒いサッカーボール!間違えない。エイリアの奴らのものだ」
円堂がその黒いサッカーボールを持ち上げようとするが…。
「ぐぎぎ…、重い!」
「彼奴らこんなボールを軽々と蹴ってたのか…!」
すると俺たちの後ろから、声が響いた。
「そこまでだっ!」
「なんだ?」
そこにはあの時の無愛想な少女と、SPと思われる他の大人が現れた。
「やっぱり現れたな!その黒いサッカーボールが何よりの証拠!宇宙人の手先めっ!」
「な、なんだって?」
「何、言ってやがる?俺たちが宇宙人だと?」
「どう見たって俺たちは地球人ッスよ!」
「あんた達はまだTVでも発表していない宇宙人のことを知ってた!」
桃色の髪の少女は言葉を続ける。
「それに犯人
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