第7話 お利口さんにならないと
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作ろうとしなくなった。」
琴葉「それは友達も例外ではなかった。」
琴葉「幼稚園に通ってる時は誰とも話さず一人で
毎日過ごしていたそうよ。」
ミク「そうだったんですか…」
琴葉「まぁここまでは人から聞いた話。」
琴葉「ここからは私達との出会いの話。」
琴葉「気になるでしょう?どうして彼が大切な物=友達を
作ったのか。」
ミク「…まぁ確かに。」
琴葉「ではでは…あれは確か私達がまだ小学校に
入学したてだった頃…」
…小学校入学式の日《琴葉視点》
ふぁー…よく寝た。時間は…五時。明らかに早いわね。
と言っても今から寝れそうにはないし。そう思った私は1人リビングに行ってボンヤリとテレビを見始めた。だけど、そんな朝っぱらから面白い番組をやってる訳でもなく、私はすぐに飽きてしまった。時計を見るとまだ5時半。いくらなんでも早すぎる。と思った時、奥の部屋から物音が聞こえてきた。誰か起こしちゃったのかな?心配になって様子を見に行くと…
「なんだ…もう起きていたの。早いわね。」
琴葉「お姉ちゃん??」
私のお姉ちゃん《南織 咲》が起きてきていた。私達南織家は3人姉妹で私は末っ子。咲お姉ちゃんはもう23歳で既に仕事を始めている。咲お姉ちゃんは現在、有名なブランドのモデルさんをやっていて忙しいので今日の入学式には来れない。代わりにお姉ちゃんにたくさんお話を聞いてもらう。
咲「…なるほど…」
咲お姉ちゃんは忙しそうにしてたけど私の話はちゃんと聞いていてくれた。咲お姉ちゃんは私にとって1番の自慢だった。身長も高いし、スタイル抜群だし何より綺麗。言葉で言い尽くせないレベルなの。だから自慢。私にも優しいし。それも自慢。そんなお姉ちゃんが私にある物を渡して来た。
咲「琴葉…ちょっと手を出してみ。」
琴葉「…手?ハイ。」
すると咲お姉ちゃんが私に何かをつけてくれた。これは確か…
琴葉「ミサンガ?」
咲「そうよ。お姉ちゃん特製ミサンガ。」
琴葉「ミサンガって切れたら願いが叶うんだよね?」
咲「普通はね。でもお姉ちゃん特製ミサンガは違うのよ。
このミサンガは貴女がお利口さんにしてたら願いが
叶う特別なミサンガなのよ。」
琴葉「お利口さんに??」
咲「そうよ。出来る?」
琴葉「もちろん??」
咲「よし。じゃあお姉ちゃんは仕事に行ってくるから
お利口さんになれるように頑張ってね。」
琴葉「え〜私もうお利口さんだよ〜」
咲「それはどーかなー?」
琴葉「えー??」
やがて入学式もなんとか終わり《実はお姉ちゃんが仕事に行ったあと結局二度寝しちゃったのよね…
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