プロローグ
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ど、それでも身体能力は、デスバレットのキャラ能力を受け継いだ俺の動きは凄まじいものだったのだ。毒島曰く「荒々しいが、剣の速度と身体能力は抜群に高い」との事であった。それでも竹刀を振り回す速度は速くとも予備動作が大きい俺の攻撃は、全国大会で優勝した毒島からすれば見切れるレベルであり、俺も殆ど毒島の攻撃を反射神経でさばいて、剣道とは言えない。
それで毒島の鋭い反射神経を逆に利用する技で一本を取られて俺の負けで終わったが、あの後から毒島から「本気で剣道を習う気はないか?」と、勧められたのだ。無論、俺は丁重にお断りした。毒島は強く勧める事もなかった為に、俺はホッとしている。
「また試合をしてくれないか?」
「気が向いたらな」
「その時を楽しみにしてるよ」
そう言って先に教室に向かう毒島。俺は相変わらずのんびりと歩く。気ままな学生生活ももう少しで終わりかと思うと、寂しさもあるが……。
「まあ、人生は分からないからこそ面白だよな……」
面倒な事は嫌いと言ってるくせに、自分から変わりうる世界を望んでいる。全く持って自分でも訳の分からない性格をしていると思うよ。
人間はいつかは死ぬ。プレイヤーに殺されて死ぬのか?それともこの世界の人間か?それともゾンビ共か?わからないけど、遅いか早いかの話である。ならば、俺はとことん後悔しない生き方をするだけだ。
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