42話
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時間という時間稼ぎは大変だった。
そんなことよりも、
「・・・やっぱり出来ない、か」
写輪眼を開眼しようとして集中してみるが激しい痛みしか来ないので諦める。発電もあまり出来ない。
「あー、どうしよっかなぁほんと」
実際、俺のISは俺の電気を使用しているためにこれからはその消費も考えなければならない。
「・・・と言っても仕方ないな」
早速、ISに蓄電機能を備え(容量無限)定期的に発電しておくことにする。そうやって対策をあれこれしている間にどうやら誰か来たらしい。
「・・・泰人、いる?」
「ん、この声は簪さんか。起きてるよ」
「・・思ってたより、元気だね」
そういって隣の椅子に座る簪。
「まあ二日間も寝てたら流石に、な」
と笑って暗い雰囲気を飛ばそうとすると、一緒に笑ってくれたのでとりあえず怒ってはいないと心の中で安堵をする。
「・・・ゴメンね」
「なんで簪さんが謝るの?」
「それは・・・私が不甲斐ないから泰人やお姉ちゃんを危険にしちゃったし」
と表情を変えて謝るので
「別に簪さんが悪いわけじゃない。しかもあれは仕方ないよ。想定外だからな」
泣きそうな簪の頭を撫でて慰める。すると少しは楽になったのか頭を上げて言う。
「・・・泰人ってやっぱり優しいね」
意外だった。
「そんなに優しいかなぁ?」
「うん、お姉ちゃんが夢中になるのも仕方ないくらい」
「うん?・・・ああ。いつも心配かけてるからなぁ、また今度お礼言わないとな」
としみじみ言うと、簪が白い目で見てくる。
「・・・何か悪いことした?」
「うん。とっても♪」
ニコッと笑顔で言ってくる顔は怒ってますよ100%で誰でも寒気が走るくらい怖かった。
「す、すみませんでした」
「なんで謝るの?」
「ヒッ・・・いや、なんか寒気がして簪さんに謝らなきゃって思ったんだハハハ」
「・・・はぁ」
簪がとてもめんどくさいと言わんばかりの溜息を吐いたのでとりあえず謝っておく。
「なんか俺のことで迷惑かけてるみたいだな。ゴメンな?」
「べつ、に。こればっかりは仕方ないし、別に気づいてるだけかもしれない、し」
「気づいてるって・・・楯無さんのことで?そうだな、友達より親しいのは感じるな」
「・・・!」
そうそう。もう少し、と言ってくるようにうんうんと頷くのを見ながら考える。
「まあ、家族みたいに気軽に接してくれるのは気が楽でいいな」
「・・・」
「ってなんでこんな話してるんだっけ。何か用があったんじゃないの?」
「・・・それは」
さっきも真剣だったが雰囲気が変わったので
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