42話
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くりと開け、あたりを見回す。
すると楯無が目に入り、ぱあっと華やいだ笑顔と共に、
「おはよう、泰人くん」
と挨拶を返してくるのでまだ完全に目覚めてない頭を起こしつつ、
「おはようございます。楯無さん?」
と返す。というか、状況が読めない。なんで楯無に看病的なことをされてるんだ。あれ?俺、敵ゴーレムを全て倒した後どうしたっけ?完全にぷっつり記憶が途切れていた。
「ずいぶんお眠りだったわね〜泰人くん?」
「それ、どういう意味っすか?」
「そのまんまよ。貴方、あれから二日間寝てたのよ?」
「・・・だから妙に体が重いと思ったらそんなに寝てたのか」
そう言いながら体を起こそうとすると楯無さんに押さえられるので首をかしげる。
「楯無さん?」
楯無さんと呼びかけても手で押さえられるだけで顔は凄く真剣なところを見ると自分が心配をかけてたんだな、と感じ取った。
「楯無さん、俺はもう大丈夫ですよ。ほらこの通り」
と腕を上げるが無言。
「そ、それに授業も出ないといけなうがっ」
全て言い切る前に両手で顔を掴まれたので真正面で見つめ合う。
「あのね、泰人くん」
「は、はい・・・」
「貴方、本当は自分の体がズタズタなの、わかってるんでしょう?」
と、悲しい目で見つめられると俺はズキンというような感覚に襲われた。
「・・・否定は出来ませんが授業に出るくらいは大丈夫ですよ。それにっ??」
と弁解を言い切る前に楯無さんが貫通した肩を撫でてきて少しの痛みを感じて反応してしまった。
「ほら。まだ傷も完治してない。それと、肋骨も折れてるって言ってたわよ?」
と俺を診てくれた医者の言葉なのかさらに悲しそうに声を低くする。
「でも息は苦しくないのでもう治ってると思うんですが・・・」
と折れた辺りをさすっても痛みはないので一応言ってみる。すると驚いたように、
「・・・それ、ほんと?」
「ええ、本当ですよ」
疑わしいという顔で睨んでくるので少し腹をめくって確認させる。
「ほら、ここもう治ってるでしょ?・・って楯無さん?」
何に驚いているのか目を見開いたまま喋らないのでめくった部分を見てみると、
「・・・んんん?」
何やら刺青でも彫ったような物が見えるので疑問に思う。いや前回もあったんですがきっちり明日には指輪になってたしそれでなくてもシールのような感じだったのに対して完全に刻印のように刻まれていた。
「なんだこれ?」
「・・・ツ脱いで」
「はい?」
「シャツ脱いで、早く」
とめくったところを掴み、脱がそうとしてくるので自分で脱ぐから、と脱がされるのだけは回避できた。
そして脱いで見る
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