暁 〜小説投稿サイト〜
無理が通って道理も通す
間違いはここから
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通勤もOKだか、スカートを履きながら自転車に乗るのは中々できない。
見えてはいないものもあるし………
そんなことを考えながら途中でスーパーに寄る。

切れていたソースとあとは夜食用にあらかじめ1口サイズに切れているチョコレートを買う。
確か冷蔵庫の中には何かしら食べるものがあった。

そうだなぁ。
せっかくソースを買ったので焼きそばとかどうだろう?
作るのも簡単だし。

うん、そうしよう。

ということで、中華麺が置いてあるところ棚まで戻り、それをカゴにいれてレジに並んだ。
あ、お肉買うの忘れた……
ま、いっか。
たまには野菜だけのヘルシー焼きそばでも。

スーパーで買い物をしたあと、真っ直ぐに家に帰り、マンションへと辿り着く。
そしてポストに何か入っているか確認してからエレベーターに乗り、自分が住んでいる階まで上がる。

「ただいま〜」

玄関を開けた瞬間、誰もいないのにこんなことを言ってしまう。

いや、もし「おかえり〜」なんて言葉が返ってきたらそのまま回れ右して一目散に交番を目指すだろう。
もしくは霊媒師を探す。
なんてことを想像しながら、カバンをソファの上に投げ捨てるとウィッグをとる。

「はぁ〜、蒸れるし、かゆい〜!」

ボサボサと頭をかきながら洗面所にいく。
ザバザバと顔を水で洗いながら化粧を落とす。

「ようやく外せるよ…」
小声で言いながら上着をめくりブラジャーを外す。

え?!帰ってきた途端、ブラジャー外すの?!若い女性が!?
と思う人もいるかもしれないが、これが社会で働く女の実態だ。

なーんて、んなわけがない。
いや、実際にはいるかもしれないが自分は違う。

何が違うんだよ?って思うだろう?
何がって?
性別から何もかもだよ!!

そう自分は、いや……オレはオトコだ。
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