継承
[13/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
よ……!』と憤って管理局に文句を言いに行ったけど、上層部からの返答は酷いものだったわ。『なのはは期待の新星エターナルエースだから現場に出れば部隊の士気が上がる』とか、『彼女の存在が必要な場面が大量にある』とか、『本人が希望しているから止めたくない』とかとかとか……! あ〜思い出しただけでイライラしてきた! 子供が無茶してるんなら大人が止めなさいよ! というか大の大人が小学生に頼ってんじゃないわよ、全く!」
「アリサちゃんの様子から察するに、やっぱり解決のメドは立っていないんだね……」
「そう。ただ管理局の面子とか意見とか、そういうのは強引な方法を取ればまだ何とかなるの。問題はすずかも知ってるように、なのはの一度決めたら絶対に曲げないあの頑固な意地と、そして……」
「自分の存在意義の喪失に対する過剰な恐怖、だね。なのはちゃん……自分が頑張らないといけないって……役に立ってないと皆に見てもらえなくなるって、まだ思い込んでるの?」
「そうみたい。……はぁ……こんな時、サバタならどうするのかしらね……」
「ん〜私達が頼んだのになのはちゃんが言う事聞かなかったら、多分頭ぶん殴って気絶させてデバイス没収するんじゃない? それで高町家とか適当な場所に放り込んで、しばらく経ったら返すからそれまで休んでろ〜みたいな感じで」
「うわぁ……すずかも大人しそうに見えて結構物騒な事言うわねぇ。でも冷静に見れば確かに効果的なのよね……もういっそ本当にやってみる? もちろん穏便な方法で、フェイト達にも協力してもらってさ」
あ、あれ? アリサちゃん、案外乗り気?
サバタさんならやりそうだなぁと思った事を適当に口走っただけなのに、名案扱いされてる気がする。でもなのはちゃんに休んでほしいっていう気持ちはわかるんだよね……高町家も娘が心配なのに問題の勤務記録を見せたら、温厚なあの人達でも流石に激怒すると思う。アリサちゃんは次になのはちゃんが帰って来た時に、この作戦を実行に移すのだろう。ま、乗りかかった船だから、私も真剣に参加しようかな。
だけど……私達はすぐ、それが遅すぎたというのを思い知る事になる……。
【ジャメヴ・ミッション?】
〜〜Side of キリエ〜〜
新暦67年2月14日。
エルザ艦載機のヘリ内で王様から通信。
『いいか、聞いてくれ。第3管理世界ヴァイゼンにある管理局基地で異常事態が発生、調査の依頼があった。他の基地の管理局員によると、第125観測指定世界から帰還した探査船が現地沿岸部に墜落してから数十分後、施設からの一切の連絡が途絶え……その24時間後、突如通信が回復したらしい。しかもその時の報告は、異常なしの一言だけだったそうだ。程なく墜落機は水没、だが乗っていた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ