第25話 ユグドラシル
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た?でも撤回はしないよ?だって、事実だからね」
即座にPXアーマーに換装し、エルピスに突撃した。
「ええい!いちいちアーマーを換えおって!!」
サーベルで横薙ぎするが、サーベルがすり抜けた。
「な…っ?」
「PXアーマーの特殊ダッシュ、シャドウダッシュだよ。」
背後からした声に反応し、後ろを振り返ると、FXアーマーに換装して二丁のナックルバスターを構えたルインが接近していた。
「っ!?」
ルイン「ダブルメガトンクラッシュ!!せいやぁっ!!」
容赦なくナックルバスターによるパンチを二発同時にエルピスの背に叩き込んだ。
「ぐあああああっ!!?」
まともに喰らったエルピスは前方に勢い良く吹き飛ばされた。
「死になよ」
すぐさまHXアーマーに換装し、吹き飛ばされたエルピスを羽交い締めにすると、地面目掛けて勢い良く突撃した。
「っ!!」
最上階の近くまで来ていたゼロはルインが残してくれていたエネルゲン水晶とパーツで応急処置を施していた時に凄まじい振動がここまで届いた。
ゼロは自身の体の調子とエネルギーの残量を確認し、急いで最上階に向かう。
「そん…な…馬鹿な…」
「…………」
半壊したエルピスを冷たく見下ろした後、ルインはエックスの残骸で最も原型を保っているヘッドパーツを抱き締めて嗚咽を漏らした。
「っ…ごめん、ね…エックス…助けられなくて…約束破って…ごめんね…ハルピュイア…」
自分達を信じて、エックスのことを託してくれたハルピュイアの信頼を裏切ってしまった。
涙がエックスのヘッドパーツにいくつも落ちていく。
その時であった。
「おかしい…有り得ない…この私は…伝説の力を手に入れたはず…だ。かつて…この世界を破滅に導きかけた力を…」
「馬鹿馬鹿しい…。君みたいな馬鹿がどれだけ強大な力を得てもまともに扱えるわけないでしょ」
「な、何だと…!?」
見下すような発言に憤るエルピスだが、ルインの表情はとても冷めていた。
「私…あの時に君を助けたことを滅茶苦茶後悔してる。初めてだよこんな気持ち…誰かを助けて後悔したなんて。君なんか助けなきゃ良かった…君みたいなイレギュラーなんか!!」
憤怒の表情で見下ろすルインにエルピスは歯軋りした。
「グ…ッ…くっそーーー、ダークエルフ!!こんな物では、全然足らんぞ!!もっともっと、力を寄越せーーーー!!!」
「っ!?」
エルピスの体から異常なエネルギーが迸り、次の瞬間には凄まじい閃光が部屋に満ちた。
「ギィイイイイャアアアアアアッ!!!」
「えっ!?」
この世のものとは思えない断末魔の叫び声にルインは目を見開きながら発生源を見た。
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