第25話 ユグドラシル
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令官様?」
満面の笑みで言ってのける。
トラウマとも言える“正義の一撃作戦”のことを辛辣に言うルインにエルピスの顔が憤怒に歪む。
「死ね!ルイン!!」
「死ぬのは君だよイレギュラー」
ルインとエルピスのZXセイバーとサーベルがぶつかり合った。
一方で、アンカトゥス兄弟と戦っていたゼロも、二人のコンビネーションに苦戦しながらも勝利を収めた。
「な、何が起こったんだーーーっ。あっ、兄上ーーー!!」
「儂らはーーー操られててーーーっ!!いたんだーーーーーっ!!ウガガガガーーーーーーッ!!!」
アンカトゥス兄弟の撃破を確認したゼロは急いでルインの元に向かう。
何故か、とても嫌な予感がした。
そして場所はユグドラシルのあった部屋に戻り、ルインとエルピスが激突していた。
「はあっ!!」
「くっ!!」
ルインのセイバーをサーベルで受け止めるエルピス。
最初は互角だったが、エルピスはどんどん追い詰められていく。
どんなに攻撃をしても痛みを感じないかのように全く怯まず、何度吹き飛ばそうが、忌々しいハルピュイアを彷彿とさせるアーマーの機動力で簡単に距離を詰められる。
エルピスの攻撃はどんどんルインに見切られていき、逆にルインは攻撃の手数を増やしていく。
いくらダークエルフの力で強化したとは言え、エルピスは元々非戦闘用の量産型レプリロイドであるので致し方ない面がある。
それに対して最初のイレギュラー戦争で大破し、脱落して英雄になり損ねたとは言え、英雄であるエックスやゼロと比べても勝るとも劣らないスペックを誇り、蘇ってから激戦を潜り抜けた戦闘用レプリロイドであるルインとは、基礎スペックも経験値も違いすぎたのだ。
やがてそれが決定的な差となっていく。
「フフフ…本気で潰そうとすれば君って弱いね。弱すぎて欠伸が出そう」
「な、何だと…!?」
「君みたいな雑魚にエックスが殺されるなんて…こんなことならノトスの森で躊躇せず処分しとくんだった。部下殺しの無能司令官なんか処分されても誰も悲しまないだろうし。悲しんだとしてもあっさり忘れ去られるだろうし?」
「……っ!!」
ゴミを見るような目で嘲笑うルインにエルピスには今のルインの姿がハルピュイアに重なって見えた。
「力以前に敵のことも知ろうとせず、ゼロやシエルの言葉を無視しなきゃ、君に従っていたレジスタンスも無駄死にせずに済んだのにねえ。君の愉快な頭と作戦のせいで」
嘲笑と共に、次々とエルピスにぶつけられる言葉がエルピスを精神的に追い詰めていく。
「黙れええええっ!!」
ルインをサーベルで強引に弾き飛ばすが、すぐに体勢を整えされてしまう。
「あはっ、図星を指されちゃっ
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