暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンゼロ〜救世主達〜
第25話 ユグドラシル
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が…。

「い、嫌…嫌…嫌あああああああっ!!エックス!!エックスーーーーッ!!!!」

エックスのヘッドパーツの残骸が視界に入り、ルインは悲痛な叫び声を上げた。

「フ……フッフ…フーーーーッフッフッフ。やったぞーーー遂にやったぞーーー!!あの伝説の英雄…エックスを…遂に…遂にこの私が…完全に倒したのだーーーーーーっ!!!」

悲痛な表情で泣き叫ぶルインを意に介さず、エルピスはエックスの残骸を見遣りながら歓喜の叫びを上げた。

エックスが破壊されたことで、ダークエルフの封印が解かれてしまったのだろう。

もう一体の半身が現れてエルピスの半身と一つになり、完全な姿となる。

ベビーエルフはダークエルフに甘えるようにダークエルフの周囲を飛び回り、そして次の瞬間にはダークエルフとベビーエルフがエルピスの体内に侵入していく。

「ウッ……ウオオオオオオオオッーーー!!もっと、もっと力をーーーーっ!!!」

ダークエルフの力を取り込み、エルピスの体はより戦闘向きなものへと書き換えられていく。

「………」

それをルインは呆然となりながら、エックスの残骸を見つめており、やがて書き換えが終わってサーベルを構えたエルピスがルインを嘲笑う。

「………………待たせたな、ルイン。まずは、お前を血祭りに上げ…その後で、ゼロとネオ・アルカディアを…人間を…皆殺しにするとしよう。どうだ、ルイン…。人間のいない世界…レプリロイドのみの世界。さぞかし平和になると…思わないか」

ネオ・アルカディアを滅ぼし、レプリロイドだけの世界を創ると語るが、エルピスが恋したシエルもまた人間だということを、そしてそんなことをすれば、シエルが悲しむことをエルピスは忘れてるのだろう。

「フッ…フフフ…」

「…何がおかしい?エックスが死んで気がおかしくなったか?」

「いやいや、安心したんだよ。君を処分する理由が出来てさ。今までどうやって連れ戻そうかなと考えてたけど、よくよく考えたらイレギュラーを連れ戻す必要性なんかないからねぇ…久しぶりにイレギュラーハンターとしての仕事をしますか。イレギュラー化したイレギュラー・エルピスの処分。シエルとかへの言い訳はこれで充分でしょ。レジスタンスに本物のイレギュラーなんか必要ないし」

表情に笑みが浮かんでいるが、目は憎悪で濁っており、ZXセイバーを握り締める手に力が入った。

「君はイレギュラーハンターとして私が処分してあげる。イレギュラー・エルピス」

「イレギュラー?それは誰が決めるんだ?私はダークエルフの力を手に入れ、究極の力を得たのだ。今の私は神に等しい…。私の邪魔をする者は全て消し去るまで!!」

「やれるものならやってみなよ。無謀な作戦で部下を無駄死にさせた部下殺しの無能司
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ