第25話 ユグドラシル
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が…。
「い、嫌…嫌…嫌あああああああっ!!エックス!!エックスーーーーッ!!!!」
エックスのヘッドパーツの残骸が視界に入り、ルインは悲痛な叫び声を上げた。
「フ……フッフ…フーーーーッフッフッフ。やったぞーーー遂にやったぞーーー!!あの伝説の英雄…エックスを…遂に…遂にこの私が…完全に倒したのだーーーーーーっ!!!」
悲痛な表情で泣き叫ぶルインを意に介さず、エルピスはエックスの残骸を見遣りながら歓喜の叫びを上げた。
エックスが破壊されたことで、ダークエルフの封印が解かれてしまったのだろう。
もう一体の半身が現れてエルピスの半身と一つになり、完全な姿となる。
ベビーエルフはダークエルフに甘えるようにダークエルフの周囲を飛び回り、そして次の瞬間にはダークエルフとベビーエルフがエルピスの体内に侵入していく。
「ウッ……ウオオオオオオオオッーーー!!もっと、もっと力をーーーーっ!!!」
ダークエルフの力を取り込み、エルピスの体はより戦闘向きなものへと書き換えられていく。
「………」
それをルインは呆然となりながら、エックスの残骸を見つめており、やがて書き換えが終わってサーベルを構えたエルピスがルインを嘲笑う。
「………………待たせたな、ルイン。まずは、お前を血祭りに上げ…その後で、ゼロとネオ・アルカディアを…人間を…皆殺しにするとしよう。どうだ、ルイン…。人間のいない世界…レプリロイドのみの世界。さぞかし平和になると…思わないか」
ネオ・アルカディアを滅ぼし、レプリロイドだけの世界を創ると語るが、エルピスが恋したシエルもまた人間だということを、そしてそんなことをすれば、シエルが悲しむことをエルピスは忘れてるのだろう。
「フッ…フフフ…」
「…何がおかしい?エックスが死んで気がおかしくなったか?」
「いやいや、安心したんだよ。君を処分する理由が出来てさ。今までどうやって連れ戻そうかなと考えてたけど、よくよく考えたらイレギュラーを連れ戻す必要性なんかないからねぇ…久しぶりにイレギュラーハンターとしての仕事をしますか。イレギュラー化したイレギュラー・エルピスの処分。シエルとかへの言い訳はこれで充分でしょ。レジスタンスに本物のイレギュラーなんか必要ないし」
表情に笑みが浮かんでいるが、目は憎悪で濁っており、ZXセイバーを握り締める手に力が入った。
「君はイレギュラーハンターとして私が処分してあげる。イレギュラー・エルピス」
「イレギュラー?それは誰が決めるんだ?私はダークエルフの力を手に入れ、究極の力を得たのだ。今の私は神に等しい…。私の邪魔をする者は全て消し去るまで!!」
「やれるものならやってみなよ。無謀な作戦で部下を無駄死にさせた部下殺しの無能司
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