第1章〜ぼくらを繋ぐ副作用〜
02.師匠の自宅
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手探りで壁を触り、出っぱりを押した。
明かりがつき、眩しさに菊地原は目を閉じた。
慣れてから目を開けると、そこには本部にある訓練室があったのだ。
自宅に呼ばれた時点でおかしいことではあるが、訓練室があることも充分におかしい。
如月は電気がついたことを確認してから、階段を使い地下に潜ってきた。
菊地原の驚きようを見て、説明を始めた。
「本部で要らなくなった部品をかき集め、作ってみたんだ。
本部にある訓練室より小さめだが、かなり質はいいはずだぞ。
改良もしてあるから、それなりに使えるはずだ。」
「一般人にはできないよね、普通。」
「エンジニア経験があるんで、そこからもらった。オペレーターもやったことがある。」
菊地原は首をかしげはしなかったが、不思議に感じた。
要らなくなった部品からここまでやるエンジニアがなぜオペレーターになり、そしてオペレーターすらやめて戦闘員になったのか。
如月には聞かなかった。
それが自分には関係ないからと言うことだけではなく、失礼だと理解していたからだ。
そこまで深い仲ではない。聞く必要はない。
「よし。モールモッドを5分間斬り続けるか。
訓練室に入れ、菊地原!!」
菊地原はやはり聞けばよかったと後悔した。
いきなりモールモッド5分間耐久試練なんてやりたいものではない。
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