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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第45話 結末
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ではなく、モカも、そして 亞愛も包み込んでいた。
全てから、守る様に。
アカーシャは叫び続けるが、止まらない。
アカーシャには、その声は、詠唱は 最早呪詛にすら感じてしまう程だった。永遠に続くかと思えたその詠唱も、―――終わる
――COMPLETE END
(完全なる終焉)
あの時と同じ
超爆発
(
ビックバン
)
。
この世の終わり、いや 始まりとも言える。……世界を食いつくそうとする悪魔を、滅する為なのだから。……つまり、世界の破壊と創造の力、だった。
〜陽海学園〜
それは、同時系列。
「はあい! 燦ちゃんこの記事ヨロシクね! そ・れ・でー、うんっ! 高校生になったら絶対新聞部に入ってね〜〜♪」
一生懸命に覚えようとする燦をみて笑い、そう言いながら 猫目先生は学園新聞の作り方を燦に教えていた。
<うん! わたし、がんばるね!>
燦は笑顔で作業をした。
――確かに、お父さんに会えないのは寂しいし、胸が押しつぶされてしまうかの様に痛い。だけど、それでも お父さんは傍にいる。
燦は、首から下げた宝石をきゅっ と握り締めた。仄かに暖かさを感じられるその宝石は まるでジャックが燦自身を抱きしめてくれているかの様。……いや、燦にはそう感じる事が出来た。だから、寂しくても、我慢出来たんだ。
しかし…… 悪夢はやって来る。
それは、突然だった。首に下げていた何よりも大切な宝石が、突然砕けたのだ。何の前触れもなく。傷一つ無かった筈だった。
暖かい温もりも、もう消え失せていた。
(!! お お父さん…に貰った石が……!?)
燦は、それが意味するのは分からなかった。石が壊れた位だ。また、戻ってきた時に、直してもらえばいい。と、必死に考えていたのだが……。
「さ…燦ちゃん??どうしたの」
燦は涙を流していた。それは、自分でも。……その涙は止められなかったのだった。
〜アルカード体内〜
アカーシャは、自分自身がどうなっているのかも分からない。
ただ、判るのは、あの終演の光がアルカードを包んでも。……アルカードは健在だったという悪夢の結果だけだった。限界まで吸い尽くされたジャックの力は、皮肉な事にアルカードの力となって、相殺。あの内側からの大爆発で致命傷に近いダメージこそ与えられたが、その呪われた命を消す事こそ出来なかった。
「…………」
アカーシャは、自暴自棄になってしまったのかもしれない。
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