暁 〜小説投稿サイト〜
ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第45話 結末
[12/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
した。
「じゃ……じゃっく………」
間違いない。
目の前にいるのは、彼だった。本当に救う事が出来た。救ってくれた。
自分の心といっしょに……、彼の命もすくい上げてくれた。
彼は、ただ……眠っているだけの様に見えた。
「……それで、ほんとに貴女も助けなくていいの? 普通はこの世界に関与していいのは、同世界から来た
彼
(
・
)
だけだけど、君にも私の姿見えてるし助けられると思うよ? まぁ成功する確率は 大分低いかもだけど、しないよりは良いと思う」
「……いいえ。私がここを出たら
アルカード
(
こいつ
)
を、また 解き放つ事になるから…」
アルカードに取り込まれた目的は内部より封印するためだった。
彼をまた、失ってしまい心が壊れかけてしまっていたが、それでも彼が守ろうとしたものを守る為に、一雫の光が彼女を行動へと移したのだ。
今は封じているが、もしも、ここから出てしまえば再び蘇ってしまう。
「やれやれ…君も彼に負けずと劣らずのお人よし、って訳だね。……わたしが関与出来るんなら、いっしょに片付けたいけど……ごめんね。それはできないみたいなんだ」
「……いえ、1つお願いいいですか? 私を助けなくていいのでその代わりのお願いを…」
「んー。何でも言って叶えれる事ならしてあげるよ」
女神は笑いかけた。アカーシャも、笑顔のままに答える。
「助ける事が、出来たのなら……彼の…ジャックの記憶……消してもらえないかしら…?」
それは全くの予想外の願いだった。
「……その理由は?」
「彼の事……知ってる。あなたも、彼の事を 知ってる。なら ここから彼が出たら、……私のことを覚えている限り、絶対に無茶をするから…。もうこれ以上見たくないの……。1度、2度も。……もう、彼が苦しむ姿を、見たくない。 ………お願い)
それは心からの願いだった…。
シェリアはここまで澄んだ心を見たのは初めてだった。いや、2人目、だった。
「わかった… 本当にいいのね? 本当に大切に思っているのよ? 彼は…」
「……ええ お願いします。 彼からは、沢山、沢山貰った。私は……それだけでも十分、だから」
アカーシャの意思は固いようだった。
「……もう言わない、あなたの意志の強さ見ちゃったからね、でも1つだけ断っておくけど完全な記憶の消去は無理だからね。……記憶の綻びは必ず残ってるから 全てを思い出す可能性もあるって事だけは覚えといてね」
シェリアはアカーシャに言った。
「ありがとう。……もう、いかないと。……本当に、ありが………と……ぅ)
そして アカーシャは意識を失いアルカードの体内奥深くへゆっくり沈んでいった…
ここに残され
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ