第24話 風の神殿
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ハルピュイアが電撃を二つ垂らして個々に振り子運動をさせながら突進してくる。
咄嗟にHXアーマーに換装し、ゼロの腕を掴んでエアダッシュを使って空中に引っ張り上げた。
「ゼロ、今だよ!!」
「分かっている」
チェーンロッドの鎖をハルピュイアの翼に巻き付け、ハルピュイアの背部に着地すると、セイバーを翼に突き刺し、勢いよく斬り裂き、片翼を失ったハルピュイアは地面に勢いよく激突した。
元々、エルピスとの戦いで消耗していたので、これ以上の戦闘は不可能だろう。
ベビーエルフもハルピュイアの体の限界を悟ったのか、ハルピュイアの体から出て行く。
まるで使えなくなった玩具を捨てるかのようにベビーエルフが体からいなくなったことでアームドフェノメノンが解除され、いつもの人型に戻る。
「い…急げ、ゼロ…あの男からエックス様を………世界を…守ってくれ……」
エックスを守ってくれるよう、ゼロに頼み込むハルピュイア。
「分かった…後は任せろ」
四天王の中でプライドの高いハルピュイアが、こんなことを言うのも、余程ハルピュイアにとって、エックスは大切な存在だというのが分かる。
「大丈夫、絶対にエックスを守るから……ハルピュイアは早くここから脱出して」
「……お願い…します…」
ハルピュイアは転送の光に包まれ、この場を去った。
『座標軸セット完了…。これでいつでも、ここへ戻れるようになったわ…一度ベースに戻ってきて…お願い…二人共』
シエルの声が聞こえたが、今回ばかりは聞けなかった。
ファーブニルとレヴィアタンを自分達が倒したことでエックスのいる場所の守りが薄くなってしまっている。
エルピスがエックスの元に向かった以上、パンテオンやメカニロイドでエルピスを長時間食い止められるはずがない。
「ごめん、シエル。私達戻れない」
『え?でも…』
「エネルギーなら敵から奪えばいいから!だから…ごめんね!!」
「シエル…すまない」
それだけ言うと、ルインとゼロは通信を切り、エックスのいるユグドラシルに向かうのだった。
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