暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第44話:思い込んだら色んな道を……
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
小遣いだと思って、有難く貰っておきますよ。
思いがけない臨時収入だったので、お父さんを誘ってお茶でも(出来ればお酒)しようかと思ったのですが、執務室には不在。
渋々ウルポンに問うと、『リュカさんなら今夜予定があるらしく、ビアンカさんと出かけたよ。ってか“ウルポン”って呼ぶな!』と返答。
ウルポン呼びに怒ってたが、それは綺麗に無視。
でもお父さんが居ない事は怒ってなかった。
仕事なのかな? でもビアンカさんと一緒みたいだし……
まぁ仕方ないので、一人で軍港へルーラ。
目的の物を目的の者の手渡したら、ルーラで帰宅……しても良いんだけど、折角なので城下町をお散歩。
私、あんまり城下町を散策した事って無いんですよ。
グランバニア港前ステーションから列車に乗ってグランバニア城前ステーションまで……でも良いんですけど、折角なので環状線を無意味に一週。
車窓からの景色は新鮮で、ついつい時間を忘れてしまう。
でも一周すれば飽きても来る。
グランバニア城前ステーションで降りる準備をすると、車窓から広場で子供達が遊んでる姿を発見!
中にはマリーちゃん達も……
良い機会だからラムネでも奢ってあげようと列車を下車後、近くの駄菓子屋で大量購入。
それでもお兄ちゃんから貰ったお小遣いは半分以上残ってる。
うん。こういう使い方も良いよね。
広場に着くとマリーちゃんに速攻で見つかり、「あれぇ……リュリュちゃん、如何したの?」と問いかけられる。
それを皮切りに、周囲の子供達が一斉に寄ってきた。
お父さんの娘って事で、私ってば凄い人気。
「リュ、リュリュ姫様!? ど、ど、如何したんですかこんな汚い場所に!?」
子供達に紛れて大人が居たらしく、私の登場にビックリしてる。
でもビックリしたのは私もですよ。だってゴリラが現れてかと思う様な風貌の人だったから。
「あ、いや〜……何してるのかな?って思って」
「見て解らないの、野球よ……野球の練習をしてるのよリュリュちゃん」
未だお父さんの娘である事を内緒にしておかなきゃいけないマリーちゃんが、他人と話す様に呆れ口調で語りかける。
「こ、こらマリーちゃん、リュリュ姫様に失礼だろ!」
ゴリラさんが口の悪いマリーちゃんを叱る。
「え〜……だって私とリュリュちゃんは友達だしぃ〜……城住まいの私と仲良くしてくれてるしぃ〜……余所余所しい方が失礼じゃね?」
「そぅですよぉ〜……私も“お姫様”って呼ばれるの困りますぅ。王位継ぐ気は無いんですから」
「そ、そうですか!! で、では私も“リュリュさん”って呼ばせて貰いますね(デレ)」
ゴリラさんがデレッと呼び方を指定してきました。まぁ構わないんですけど……
「あの……貴方は?」
私の見立てだけで“ゴリラ”と呼
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ